物価上昇
今年は物価上昇が目立つ年であり、この先も物価上昇が見込まれています。
光熱費や食料品など、生活必需品の物価上昇は国民生活に打撃を与えると言われています。
そこで政府は、物価上昇を抑えるための対策を行おうとしています。
それを見たとき、ボクなんかは寂しくなるんですよね。
経済成長
本来、経済成長はゆるやかなインフレ、つまり物価上昇継続の中にあります。
今後の物価上昇が見込まれるなら、貨幣価値が下がると言うコトなので、おカネを持っておくよりも消費する方が有利なわけです。
すると景気が刺激されます。
人々の所得も増えます。
所得が増えれば、そのうちのいくらかは消費に回るのです。
旺盛な需要は物価上昇につながります。
以下、繰り返し。
好景気を望む人は多く、実際、それによって貧困問題は減少します。
しかし、今回の物価上昇は、単なる物価上昇であり、人々の消費を停滞させます。
インフレによる経済成長では無く、スタグフレーションと言えば良いでしょうか。
景気は良くないのに物価だけは上がる。
結果として、多くの人が苦しくなり、物価を抑える政策を発動しなければならない。
さんざん言われてきたコトですが、多くの先進国の中で、まさに日本の象徴的な出来事なのです。
アメリカでは、物価も上がり好景気を謳歌しています。
グローバルな自動車の価格を見ればわかりますよね。
かつての大衆車が今では日本人から見れば高級車価格。
しかし、アメリカでは人々の所得も上がっているため、相対的には自動車の価格も上がっていないわけです。
雑な例えで言えば、
- 日本人の所得が500万円から300万円に下がり、
- アメリカ人の所得が500万円から800万円に上がり、
- クルマの価格が200万円から300万円に上がる。
クルマは日本人には値上がりでも、アメリカ人には値上がりに見えないわけです。
まさに、この現実をまざまざと見せつけられている状況。
日本がいかに経済成長して来なかったかが良くわかります。
寂しいですね。
この30年間に政権を担ったすべての政党の責任です。