WWDC
毎年6月に開催されるAppleのWWDC。
今年は6月22日、日本時間では6月23日午前2時と発表されましたね。
いつも、ここで、新製品の発表があります。
今年ももちろんあるでしょう。
Apple信者の人たちは心待ちでしょうし、ボクのようにドライなユーザーも、新しいモノが発表されるコトは、どんな分野でも楽しいので、それはそれで楽しみなわけです。
Appleに限らず、Windowsパソコンであれ、Googleであれ、ソニーであれ、何でも楽しいです。
ボクは、ガジェットとしては、WindowsパソコンとMacとiPhoneとiPadとAndroid機を使っていますが、プライベートでのメインはiPhoneとMacです。
それはスペックの問題では無く、ボクが感じる使い勝手の良さが理由です。
各社のそれぞれの製品にそれぞれの長所と短所があり、どれかが絶対的に優れている、なんてコトはまずありません。
WindowsもMacもiPhoneもiPadもAndroidも、長所だらけ、短所だらけ、です。
iPhoneの2つの問題
ボクはiPhoneの操作性は非常に優れていると感じていますが、現時点で2つの大きな問題があると思っています。
それは、
- デフォルトアプリ
- アプリ内購入
です。
デフォルトアプリと言うのは、標準で使うアプリです。
例えば、パソコンでは、デフォルトのウェブブラウザをChromeにしておけば、ウェブサイトを見る際に自動的にChromeが立ち上がります。
これはMacでも同じです。
WindowsにはMicrosoft製のEdgeと言うウェブブラウザが存在しますし、MacにはApple製のSafariと言うウェブブラウザがありますが、必ずしもそれをデフォルトとして使う必要が無いわけです。
しかし、iPhone(とiPad)では、デフォルトのアプリを変更できません。
常に、Safariです。
次期iOSでは、この慣習がついに破壊され、デフォルトアプリの変更ができるようになる、とウワサされています。
これにはボクは大賛成で、ようやくか、と言う気分です。
Androidではとっくにデフォルトアプリの変更は可能になっています。
もうひとつの問題は、アプリ内購入。
基本的に、特定分野に関しては、アプリ内での購入はAppleに一定の手数料を支払う必要があります。
例えば、電子書籍。
iPhoneには、Amazonの電子書籍であるKindleアプリがありますが、Kindleアプリ内で、Kindle電子書籍を買うコトができません。
これは、Kindleアプリ内でKindle電子書籍を購入できるようにすると、AmazonがAppleに一定の手数料を払う必要があるからです。
ちなみに、紀伊国屋書店の電子書籍アプリではアプリ内で紀伊国屋書店の電子書籍を購入するコトが可能です。
これは、かなり前に書いた記事です。
同じ紀伊国屋書店の電子書籍でも、iPhoneアプリ内で購入すると価格が高いのです。
これは、紀伊国屋書店がAppleに手数料を支払う必要があるため、価格を高めに設定しているのです。
なので、ボクは、紀伊国屋書店で電子書籍を買うときは、紀伊国屋書店アプリ内では無く、ウェブブラウザ上で紀伊国屋書店のサイトを開いて、そこで買うコトにしています。
不便ですよね。
AmazonのKindleも、アプリ内で買えないようにしているのは、そう言う事情があるからです。
結果、ユーザーは、Kindle電子書籍を買う時は、Kindleアプリを離れて、ウェブブラウザでAmazonのサイトを開いて購入して、それをKindleアプリで読む、と言う手続きを踏むわけです。
ああ、面倒。
Appleにしてみれば、こうするコトで、Amazonでは無くAppleの電子書籍を買わせる魂胆なんでしょうけど、もはや、ユーザーには不便しか感じられません。
面倒だから、Amazonでは無く、Appleの本を買おうと思う人がどれくらいいるんでしょうか。
そんなコトはさっさとやめて、Kindleアプリ内でKindle電子書籍を買えるようにすべきだと思います。
そうすれば、Androidと同じように便利になるのです。
その代わりに、Appleの電子書籍アプリをAndroidやWindowsパソコンにも出せば良いと思います。
Appleの音楽アプリであるiTunesは昔からWindowsでも使えますよね。
それと同じ発想です。
音楽は各種ハードウェアに対応しているのだから、映画も書籍もゲームも同様にして、各機種対応にする。
そうすれば、Appleのサービス部門の裾野が広がると思うんですよね。
iPhoneだけに頼る経営から脱却したいのは他でも無いAppleでしょうし。
ユーザーも便利になり、それがiPhoneの購入動機を高めるコトにつながります。
以上の2点。
ボクはいずれ実現して欲しいと期待しています。
はたして、このWWDCで発表されるでしょうか。