被写界深度
最近のiPhoneの標準のカメラアプリには、ポートレートモードがあります。
ポートレートモードで撮影した画像は、手前の被写体と奥の被写体とで、異なる距離情報を持たせるコトが可能です。
これによって、より美しいポートレート写真を作れるのです。
例えば、手前の人物にピントを合わせて、背景をボカすと、人物が浮き出た美しいポートレートができあがります。
一般的には、被写界深度は写真を撮った瞬間に決まりますが、iPhoneには、それを人口的に作り出す機能があるのです。
被写界深度については、ボクの過去の記事をどうぞ。
ポートレートモード
実際にやってみます。
カメラアプリで、ポートレートモードに合わせて、テキトーに写真を撮ってみましょう。
人物の写真がベストですが、とりあえず部屋にいるので、マグカップでやってみました。
まずは撮影です。
撮影が終わったら、写真アプリで写真を見ましょう。こんな感じですね。
では、写真アプリの右上の「編集」をタップします。
すると、写真のすぐ下に目盛りが表示されます。初期状態では、f4.5になっています。
この目盛りを一番左端の、f1.4にしてみます。被写界深度が一番浅くなります。ピントの合う範囲が狭く、つまり背景がボケます。
逆に目盛りを右端のf16にしてみます。被写界深度が一番深くなり、手前にも奥にもピントが合うようになります。
こんなふうに、iPhoneは演算処理で画像を加工して被写界深度をコントロールできる機能があります。
ただしこれは、あくまでもコンピュータ処理による擬似的なモノ。
ホントに美しいポートレート写真を撮りたければ、センサーサイズの大きなカメラを買ってください。