Appleの歴代モバイル機器の詳細なデータを入手
みなさん、こんにちは!
B-CHANです。
iPhone6シリーズが登場して、ついにiPhoneは同一世代で複数サイズの時代に入りました。
iPhoneの歴史で画面サイズが変化したタイミングは2回。
1回めはiPhone5の登場時でした。
それまでのiPhoneは画面サイズが3.5インチ。それがiPhone5では4インチになり、縦長になりました。
スティーブ・ジョブズが直接手がけたのがiPhone4まで。iPhone5はジョブズがいなくなってから登場した初めてのiPhoneということもあり、その画面サイズの変更には多くの批判がありました。
ジョブズは半ば神格化していて、もはやジョブズがやれば何でも正しい、みたいな風潮も。
もちろん実際はジョブズも人間ですから、正しい面も間違った面もあります。
それでも、ジョブズの業績があまりにも偉大であったために、もはや全人格が賞賛される存在になってしまったんですね。
こういうのを、ハロー効果と呼びます。
ハロー効果によって、物事の認識がゆがめられます。
例えば面白いのは、縦長になったiPhone5の登場によって、
「Appleは美しい黄金比を捨てた!」
なんて言い出す人もたくさん現れました。
良ければネットで検索してみてください。
今でもそんなサイトはいくつも残っています。
知ってる人は知ってますが、そもそもiPhone4sまでの3.5インチのiPhoneも黄金比ではありません。
黄金比の近似値は、
1:1.618
です。
iPhone 4の画面の縦横比は、約1.5です。
iPhone 4のボディの縦横比は、約1.97です。
iPhone 5の画面の縦横比は、約1.75です。
iPhone 5のボディの縦横比は、約2.11です。
iPhone 6の画面の縦横比は、約1.78です。
iPhone 6のボディの縦横比は、約2.06です。
iPhone 6 Plusの画面の縦横比は、約1.78です。
iPhone 6 Plusのボディの縦横比は、約2.03です。
各機種の正確なサイズを知りたい人は、こちらを見に行ってください。
歴代のiPod、iPhone、iPadの詳細設計図が見られます。
https://developer.apple.com/resources/cases/Case-Design-Guidelines.pdf
元々、iPhoneのデザインは黄金比では無かったのに、ジョブズがいなくなってからサイズの異なるiPhone5が出ると、まるで、Appleはジョブズらしい美しい黄金比を捨てたかのようなデマがたくさん流れたわけです。
これがハロー効果の怖ろしさですね。
繰り返しますが、完璧な人間なんていません。必ず長所も短所もあります。
これを読んでいるあなたにも正しい面も間違った面もあります。
これを書いているボクにも正しい面も間違った面もあります。
しかし何か大きな実績を残すと、それに引っ張られて、人格そのものが過大評価されてしまうわけです。
芸能人やスポーツ選手のファンにありがちな現象ですよね。
大切なのは、そういう情報に引っ張られて人物をひっくるめてしまうのでは無く、ひとつひとつをきちんと判断するのが大切なのです。
このへんを読んでください。
↓
青色LEDでノーベル賞の中村修二氏のふたつの矛盾 - 非天マザー by B-CHAN
一つ一つの事象で判断しないと、ひっくるめると判断を誤りますよ - 非天マザー by B-CHAN
だから、スティーブ・ジョブズがいないAppleはダメだという人もいますが、仮にジョブズが生きてたとしても、Appleはずっと安泰だという保証も実は無いのです。ジョブズだって大きな成功とともにたくさんの失敗もしているわけですから。
ちなみに、Appleはアイコンなど、あちこちに黄金比を使っています。
でも、今回の、iPhone5で黄金比を捨てたというデマとは別の話ですよ。
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