投資
投資には入口と出口があります。
例えば、不動産投資。
A社が賃貸マンションを1棟まるごと1億円で買ったとします。
保有期間中は毎月100万円の家賃収入が入り、20万円の経費がかかるので、月の利益は80万円。年間だと960万円。
1億円投資して年間960万円得るので、年利9.6%の投資ですね。
1億円を使って960万円を得て、
やったー!
と言っている場合ではありません。
出口戦略が大事です。
このマンションを3年間保有してから1億円で売ったとしたら、
購入代金 1億円(マイナス)
1年目の利益 960万円(プラス)
2年目の利益 960万円(プラス)
3年目の利益 960万円(プラス)
売却金 1億円(プラス)
話をカンタンにするために税金などは無いモノとして話すと、A社は3年間で、
マイナス1億円 + 960万円 + 960万円 + 960万円 +1億円
=2880万円
儲けました。当たり前ですが1年あたり960万円です。
これがこの不動産投資の入口から出口までの結果です。
他のすべての投資も同じで、入口から出口までの支出と収入をすべて差し引きして、それを期間で割ると、年間の利回りが判明します。
例えば、儲けの額が同じ1000万円でも、それが3年かかったのか5年かかったのかで投資の成績は全然違うわけです。
電気自動車
これから電気自動車(EV)の時代に向かいます。
日本の自動車メーカーは非常に優秀で、優れたハイブリッドカー(ガソリンと電気の併用車)をたくさん生み出しました。
欧米の自動車メーカーはハイブリッドカーに関しては技術的に見劣りしたため、例によって政治のチカラを使いました。
そうです。
ヨーロッパでの自動車はすべてEVにする方針を打ち出したんです。
ハイブリッドカーで勝てないため、EVにシフトしたんですね。
表向きには環境のためですが、本音はヨーロッパの自動車メーカーの政治的保護です。
ガソリンやディーゼルエンジンは石油を消費します。
資源を食うわけです。
しかし、EVなら電気で走るので、燃料は消費しない。
つまり、非常にエコでクリーン。
ここで、さっきの投資の話に通じます。
確かに自動車だけを見れば電気しか使わずクリーンでしょう。
しかし、電気を作り出すのは発電所です。
火力発電、水力発電、原子力発電など、EVが増えることで電気需要が跳ね上がり、発電のためのエネルギー消費が増加します。
そっち方面での環境破壊は悪化します。
クルマだけを見ていればわかりにくいですが、エコシステム全体を見れば、はたしてホントにEVはエコでクリーンなのか。
そんな検証が必要です。
iPhone売却
ボクはこのブログで毎年書いていますが、iPhoneを毎年、新機種に買い換えています。
そこだけを見ると、高価なiPhoneを毎年入手するのは負担が大きいと思われるかもしれません。
しかし、ここでもまた全体を見る必要があります。
iPhoneを入手するときは携帯電話会社(キャリア)の割引を利用します。つまり毎月の使用料を払うことによって、本体代金がある程度、割り引かれるわけです。
そして、1年後に、ボクはそのiPhoneを売却します。
iPhoneは他の携帯電話よりもリセールバリューが高い携帯電話です。
昨年のiPhone 6s Plusの128GBモデルは、ヤフオク!で52,500円で売れました。
つまり、買うのもそれなりに高いiPhoneですが、売れるのもそれなりに高く、しかも一定期間のキャリアの割引も考慮すれば、実際の負担額はそんなに大きくないことがわかるんです。
トータルで見れば、ボクのような普通の人でも、毎年、重い負担を背負わずに新機種のiPhoneを手に入れられるわけです。
まさに、入口と、途中経過と、そして出口。
全体を見ないと判断できない事例です。
ヤフオク!で高く売るため、ボクはiPhoneの箱や付属品には手を付けずに大事に保管しておきます。
iPhoneにはフィルムを貼ってケースを付け、ストラップで落下させないようにしています。
つまり、一般の人よりも少し手間を掛けているんですね。
商売の基本。ビジネスの基本。
それは他人がめんどくさいと思うことをやることですよね。
ほとんどの人がやらないことをやる。
それが高値が付くポイント。
メルカリは出品ややり取りがラクですが、ラクなのでボクはやらないのです。
ラクと言うことは、金銭面で損をする可能性が高いと言う意味ですから。
と言うわけで、今年も出品しました。
1円で出品しましたが、はたしてどこまで値が上がるでしょうか。