障害者
近頃の2つのニュースに対して、ボクが強く思う違和感を書きます。
ひとつ目はこれ。
みなさん、そもそも論ですけど、障害者という言葉の認識を間違っていますよ。
人間の体は数兆個の細胞でできています。
それらが組み合わさってできているので、確率的に、この世に誰一人同じ人がいないわけです。
そして、数兆個もの細胞のすべてがノーマルであることはありえません。
必ずどれかは異常を起こします。
先天的なモノもありますし、後天的に例えば交通事故などで異常を起こしたモノもあります。
例えばボクは昔の大怪我の後遺症で右腕が不自由です。
そうです。
障害者です。
ただし国に対して障害者の届け出をしていないので、いわゆる国家の認定としての障害者ではありません。
でも障害はあるわけです。
要は、いまの世の中で言われている障害者なんて言葉は、単に人間の定義なんですよ。
昨日まで障害者と呼んでいなかった人でも今日から制度が変わったら障害者と呼ばれるかもしれません。
中身はまったく同じでも人為的に変わる可能性があるわけです。
単なる決めの問題なんです。
実際には、1個や2個（いやもっと多く）の細胞は誰にでも異常があります。
つまり、全員が障害者なんですよ。
体の中の数兆個の細胞の1個たりとも障害が無い人なんて存在しません。
ボクも障害者ですし、あなたも障害者です。
単に症状が外面に見えるか見えないかの違いなんです。
だから、障害者をどうのこうのという社会は変なんです。
全員が障害者なんですから。
障害者を憎悪している人間も、単に無知なだけで自分自身も障害者です。
同性愛者
ふたつ目はこれ。
すごく違和感を感じますねえ。
そもそもですが、同性愛であることを暴露することが悪いと捉える社会に問題がありますよね。
例えば、ボクはラーメン好きです。
ではボクが同級生に、
「ボクはラーメンが好きだ。」
と話したときに、同級生がそのことを他の同級生にバラしたら、ボクは偏見の目で見られるでしょうか。
そして、ボクは自分の命を絶つほどに追い込まれるでしょうか。
ありえないですよね。
それと同じです。
同性愛であることを暴露したから悪い、となる社会って異常ですよね。
「ボクはラーメンが好きだ。」
「あ、そう。」
と同じで、
「ボクは同性が好きだ。」
「あ、そう。」
こうあるべきです。
同性を好きであろうが異性を好きであろうが、それは問題にしてはいけないんですよ。
もしこの亡くなった同級生が、同性愛者じゃなくて異性愛者だったとしたら？
そして告白された学生が、
「あいつは異性が好きなんだって。」
と暴露したら、それは罪ですか？
異性が好きなことを暴露しても誰も非難しないでしょう。
だとしたらおかしいですよね。
ホントは、同性愛者でも異性愛者でも同じように自由恋愛者として扱われるべきであり、なんら恥じるべきことでもありません。
なのに、同性愛であることをバラしたら非難される。
なぜ？
なぜ同性愛であることだけ隠しておかなきゃいけないんですか？
つまり、暴露したことを非難することは、矛盾しているわけです。
非難するのなら、同性愛を偏見で見る社会に対してでしょう。
だとしたら、ご遺族も本人も気の毒ですが、訴訟の対象は、この同級生ではなく、同性愛を偏見で見るすべての人であるべきです。
だって、亡くなったのは、暴露したことが原因ではなく、同性愛を偏見で見ることが原因なんですから。暴露は単なるきっかけです。
暴露したって誰も偏見で見なければ、命を絶つ必要なんて無いわけです。
暴露したことで命を絶つなんて予測できないですよ。
ボクがラーメン好きを暴露されて自殺したら、暴露した同級生に罪はありますか？
ラーメン好きなことも同性が好きなことも何ら罪の無いことです。
暴露しても何の罪にもなりません。
ぜひ、それを偏見の目で見る世の中を訴訟すべきです。
問題というのは対症療法ではなく根本治療をしないと解決しないんですよ。
単に同級生を訴えるのは対症療法なので何も解決しません。
世の中が同性愛に偏見を持ち続ける限り、この問題はずっと続くんですから。
必要なのは同性愛に偏見を持つ世の中を変えることですよ。
