怒る
学校の教師が怒って生徒に暴力を振るった動画がニュースになっています。
学校の教師と生徒の関係は、いまはビミョーになっていて、生徒がわざと挑発して教師を怒らせて、教師が暴力をふるってしまえば、それはもう教師が悪い、となってしまいます。
物事には、片方が悪いケースが多いので、どちらが悪い、と言う意見が飛び交いがちですが、中には、どちらも悪い、と言うケースがあり、これがまさにそんなケースですね。
挑発する側も悪いですし、でも、暴力をふるった側も悪い。
それを意図的に利用する悪意のある生徒がいるわけですね。
今回は、それをネットで炎上させているわけですが、炎上自体は問題の本質とは無関係なので、そこは混同してはいけませんね。
ネットに流れても流れなくても、挑発行為も暴力行為もダメですからね。
怒ると叱る
ボクは全然怒らないタイプなので、気付くんですが、怒るコトと叱るコトを混同している人、多くないですか?
怒ると言う行為は自分本位ですよね。
自分が腹が立ったからとか、自分が不愉快だからとか。
そんな理由で怒る。
それって、自分がガマンしてみんなが平穏に終わるのなら、ガマンすればいいと思うんですよね。
例えば、煽り運転もそうです。
追い越されたから腹を立てて煽り運転する。
それって、誰がトクするんですか?
煽り運転された方も迷惑ですが、煽り運転した方も、何も得られないですよね。
むしろ逮捕される分、損です。
仕事でも何でもそうですが、人を動かすときに、怒らないとできない人と、怒らずにできる人。
ボクは後者の方が能力が高いと思うんですよね。
怒って言うコトをきかせる。
怒らずに納得させて行動させる。
会社の上司としてどっちが有能でしょうか。
前者は説得力が無いから怒るんですよね。
説得力のある人は、怒らずとも、きちんと相手を納得させる能力がありますから。
んなわけで、暴力に走った教師は、教師としての能力は低いのかな、と。
そして、もし、その原因が挑発行為なら、もちろん生徒も悪い、と。
ただし、ボクも怒るコトはしませんが、叱るコトはあります。
叱ると言う行為は自分自身に何のメリットもありませんが、相手にとってプラスです。
例えば、英語の能力を上げたいと思っているのに英語の勉強をサボっている相手を叱るコトは、叱る人間にはメリットはありませんが、叱られた側は、それによって勉強量が増え、英語力が増すならプラスですよね。
これが怒ると叱るの違い。
ネット炎上とは何の関係も無い話です。
今回の教師の暴力案件が、怒った結果なのか叱った結果なのか、そこは大事だと思いますよ。
もちろん、どっちにしても、その手段としての暴力はダメですが。