マスクの転売
マスクの転売を禁止する法律が施行されるそうです。
1円の利益でも罰則があるそうですね。
例えば、100円で買ってきたマスクを101円で売っても処罰。
全国的にマスクが不足している中で、高額転売する人がいるのを問題視した政府による決定です。
この法律の欠点、気付きましたか?
購入価格以外のコスト
例えば、風邪気味のボクが電車に乗ってドラッグストアにマスクを買いに行ったとしましょう。
往復で1時間かかりました。
電車賃は往復で500円。
買ったマスクは100枚。
購入代金は1万円。
なので、購入代金はマスク1枚あたり100円ですね。
さて、ボクがこのマスクを5枚使った頃、風邪が治りました。
なので、95枚が余っています。
ここで世の中を見渡すと、マスクが足りなくて手に入らない人がいます。
そこで、ボクが、マスクが欲しい人の手元に行くように売ろうと決めました。
ここで、この法律が障害になります。
95枚を売るので、9,500円より1円でも高く売れば処罰されるんです。
考えてみてください。
ボクは電車賃500円を払って買いに行ったんです。
また、1時間と言う時間コストも使っています。
アルバイトしたとしても時給700円くらいはもらえますよね。
つまり、ボクは、9,500円と500円と700円の合計10,700円以上で売らないと損します。
でも、この法律では9,501円以上で売れば処罰。
ボクも、儲けようとは思いませんが1,200円の損失は出したくありません。
処罰もされたくありません。
結果、ボクは、売るコトをやめます。
世の中ではマスクが足りないのに、ボクはこの法律のせいで、自宅に95枚のマスクを余らせるコトになります。
要は、購入価格を1円でも上回ったらダメ、と言うのがおかしいんですよ。
これがこの法律の欠点。
この法律のせいで、高額転売は減りますが、かえってマスクが不足すれば、この法律を決めた人のせいです。
みなさん、生温かく見守りましょう。