スプレー缶
昨日のニュースで、六本木の火災が報じられました。
どうやらスプレー缶爆発のようですね。
数年前に北海道で同様の事故があり、今回の件に関して、前回の教訓は無いのか、と言う意見が蔓延していましたが、それはおかしいですね。
教訓が無かったから同じコトが起こったんですから。
そもそもですが、世の中で起こった出来事を全ての人が知っているわけではありません。
数年前に北海道でスプレー缶爆発事故が起こったコトを知っている人なら、その後は気を付けるでしょうけど、それを知らない人にとっては、何の教訓にもならないのです。
今回の六本木で作業をしていた人は、当然ながら、その危険性を知らなかったわけです。
知っていたら自分の命が危険に晒されるコトをわざわざしませんからね。
塩素と酸性
世の中のニュースをすべての人が知るコトは不可能です。
ボクだってテレビを所有していないので、少なくともテレビで放送されたコトは知らないのです。
では何ができるか。
事故が起こる確率を少しでも下げる努力だけです。
全ての人に知らせるコトは不可能でも、1人でも多くの人に知らせる努力は可能です。
そうするコトで、事故の発生確率を下げるしかありません。
室内でスプレー缶のガス抜きはやめましょう。
ガスは目にも見えないし臭いもしないので、室内に充満しても人間には感知できないのです。
何も無いし何も匂わないから大丈夫、と思い込まずに、スプレーに穴を開けたら、周囲にガスが充満していると知っておきましょう。
あと、家庭で起こりやすいのが、塩素系の洗剤と酸性洗剤の混合。
風呂掃除やトイレ掃除でよく使われるんですよ。
塩素系洗剤はカビ落としに強く、酸性洗剤は水アカを落とすのに効果を発揮します。
つまり、組み合わせると非常に効果的なわけです。
でも、組み合わせると、塩素ガスが発生し、人間に害を及ぼします。
スプレー缶爆発事故も、塩素ガス発生事故も、何件も何件も発生しています。
ニュースでやったから教訓にするのは、一部の人だけなのです。
そのニュースを見た人だけです。
なので、こうやってボクも書いておきます。
これを見た数千人か数万人が知識を持ってリスクを回避できるために。