8色の世界
2日ほど前にも書きましたが、昔のパソコンのカラー表示は8色でした。
もっと前はモノクロでしたが。
ちなみに、現在のパソコンは、メーカー間の差異はほとんどありません。
WindowsかmacOSで動くモノがほとんどであり、グラフィックの性能も、ほぼ16,777,216色表示です。
1670万色もあると、表示したい色はほとんど網羅されています。
ここは明るい青で、こっちは暗い青で、と言う選択が自在にできます。
つまり、どの色を選ぶか、が現在のCGのあり方です。
8色以外を作る
しかし、8色しか無ければ、そうは行かないんですよね。
黒、青、赤、紫、緑、水色、黄、白だけです。
では、それ以外の色を表現したい場合はどうするか?
そこで使われるのが、タイリングペイントです。
例えば、上記の8色には、ピンクがありません。
そこで、
赤白赤白赤白赤白
白赤白赤白赤白赤
赤白赤白赤白赤白
白赤白赤白赤白赤
赤白赤白赤白赤白
白赤白赤白赤白赤
赤白赤白赤白赤白
白赤白赤白赤白赤
と、ピクセルを交互に並べると、人間の目にはピンクに見えます。
赤黄赤黄赤黄赤黄
黄赤黄赤黄赤黄赤
赤黄赤黄赤黄赤黄
黄赤黄赤黄赤黄赤
赤黄赤黄赤黄赤黄
黄赤黄赤黄赤黄赤
赤黄赤黄赤黄赤黄
黄赤黄赤黄赤黄赤
こうすれば、オレンジです。
白黒白黒白黒白黒
黒白黒白黒白黒白
白黒白黒白黒白黒
黒白黒白黒白黒白
白黒白黒白黒白黒
黒白黒白黒白黒白
白黒白黒白黒白黒
黒白黒白黒白黒白
これはグレー。
また、ピンクでも、こんなやり方もあります。
赤赤白赤赤白赤赤
赤白赤赤白赤赤白
白赤赤白赤赤白赤
赤赤白赤赤白赤赤
赤白赤赤白赤赤白
白赤赤白赤赤白赤
赤赤白赤赤白赤赤
赤白赤赤白赤赤白
赤の比率が高めなので、赤に近いピンクです。
こんな風に、タイル上に交互にピクセルを並べるので、タイリングペイント。
無い機能は知恵と工夫で生み出す。
これが昔のパソコンのプログラミングの楽しさでした。