非天マザー by B-CHAN

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Evernoteの発表が切ない件

Evernoteの発表 

 

今は世の中にたくさんのクラウドサービスがあります。

その中で最も知名度が高いモノのひとつが、

 

Evernote

 

ですね。

 

ボクも昔から使ってます。ほら、このブログのサイドバーにグリーン(緑色)のリンクがあるでしょ。

そこには、ボクのラーメン食べ歩きの活動記録が保存されています。

これはEvernoteを使っているんです。

 

そのEvernoteから、切ないお知らせが発表されました。

Evernoteベーシック

 

 

Evernoteを知らない人のために、まずはクラウドサービスを説明しておきます。と言うか過去に書いたので読んでください。

 

www.b-chan.jp

 

あ〜、昔に書いた記事は読みにくいと言うか今と比べて改行とか句読点とかのクセが違ってイヤですね〜。

 

それはさておき。

 

有名なクラウドサービスって、たいてい無料プランがあるんですよ。

で、無料プランでは機能が制限されていて、ちょっと不便だったり容量が少なかったりするので、高機能な有料プランに切り替えてもらおうと言う、いわゆるフリーミアム戦略を採ってるんです。

Evernoteにも、現在、無料プランを含めて3つのプランがあります。

 

evernote.com

 

ボクは現在は無料プラン、つまりEvernoteベーシックを使っています。

必要に応じて有料プランに切り替える月もあるんですけどね。

 

他社とまったく違う

 

実はEvernoteは他社のクラウドサービスと全然違います。

他社のクラウドサービスと言ってもいろいろあるので一概には言えないんですが、例えば、有名なDropboxGoogleドライブ(他にもたくさん)などは、カンタンに言えばネット上のデータ保管庫です。クラウドストレージと呼びましょう。

Dropboxだと、無料プランなら容量が2GB(ギガバイト)あります。

これは変わらないので、ファイルをどんどん置いていけば、残り容量が減りますし、ファイルを削除すれば、残り容量が増えます。

あくまでも2GBです。

もっと大きな容量が欲しければ有料プランへ切り替えることになります。

ほとんどのクラウドストレージはそういう感じです。

あなたのパソコンに500GBのハードディスクをつなげて、そこにファイルを保管していけば残り容量は減りますよね。それとまったく同じ。

 

でも、Evernoteは違うんです。

無料のEvernoteベーシックの場合、月に60MB(メガバイト)もらえます。

さっきのDropboxと比べてすごく少ない(1GBは約1000MBです。)ように思えますよね。

ところが、Evernoteの場合、当月にその60MBを使っても使わなくても、翌月また新たに60MBもらえます。

つまり、1ヶ月では60MBしか保管できないんですが、2ヶ月使うと120MB、6ヶ月使うと360MBとなるんです。そして減りません。つまり積み上げ方式。

ね、変でしょ。

毎月、60MBのデータを保管して行って1年たったら、無料のEvernoteベーシック内には720MBのデータが保管されていて、しかもずっと無料。

3年間、目いっぱい使うと、2160MB。ほら、2GBを超えました。

その後もずっと毎月60MBずつもらえるんです。

Evernote社は無料でどんどん増える容量を管理しなきゃならないんです。

Dropboxなどの他社は基本的には容量が一定なので管理コストも一定(おおざっぱに言えば)です。

そうなると、Evernote社は確実に有料のユーザーを増やしていかないと、いつか破綻しますよね。

で、思うように有料ユーザーが増えていない。だって、毎月新規でもらえるんですもん。だから(たぶん)経営がわりと苦しい。

と言うわけで、上記の発表です。

 

せっかくのクラウドなのに、同期できるのがたったの2台。

わりと熱心なITユーザーなら、

  • パソコン
  • スマートフォン
  • タブレット

の3台を持ってるでしょう。

なので、かなりの数のユーザーが影響を受けると思われます。

果たして、今回の制限が功を奏すかどうか。

 

プランの価格設定

 

あと、ボクは個人的に気になったのはさっきの料金プラン。

 

evernote.com

 

これを見ると、

  • ベーシックが無料で60MB
  • プラスが3,100円で1GB
  • プレミアムが5,200円で10GB

なんか、プレミアムが安すぎませんか?

年間で3,100円も5,100円もたいして変わらないのに容量10倍プラスいろんな機能追加。

たぶん大多数はプレミアムにするでしょうね、有料にするなら。

 

あくまでも一般論ですが、よくあるマーケティング戦略では、松・竹・梅の3つの商品がある場合、松を非常に高い価格にして見せておいて、そのぶん竹がおトクに見える、と。で、実際は竹プランがその企業が一番儲かる、と。

 

それと比べると、あからさまにEvernoteは松を推してますよね。竹を選ぶ人、いるんでしょうか。

で、毎月10GBが追加されていく松(プレミアム)が年間5,200円で大丈夫なんでしょうか。

 

いや〜、ほぼ無料プランのボクが言うのもアレですが、Evernote、大変そうだな〜、がんばってほしいな〜、そう思ったのでした。