ギガ
コンピュータの進化は速いです。
最近はギガと言う用語が当たり前のように使われますが、一昔前は、メガでした。
ボクが子供の頃が、キロでした。
キロと言う言葉を多くの人が知るのは小学校です。
キログラム、キロメートルですね。
キロもメガもギガもコンピュータ用語と言うわけでは無く、例えばキロは1000倍であるコトを表す語句です。
だから、1メートルの1000倍を1キロメートル(1000メートル)と言うわけです。
コンピュータ用語と聞くと、苦手な人がいるかも知れませんが、実は小学校で学ぶ用語なので、特に難解とは言えません。
1グラムの1000倍なので1キログラム、それだけです。
同様に、メガは100万倍、ギガは10億倍を表します。
100万は1000の1000倍。
10億は1000の1000倍の1000倍。
要は1000倍ごとに語句があると言うだけの話です。
bps
インターネットが普及してからよく見るのが、
bps
と言う言葉。
ビット・パー・セカンド
で、パーは毎、セカンドは秒。
よって、
ビット毎秒
と呼べばいいでしょう。
1秒あたりのビット数です。
ちなみに、日常生活では、パーを、/(スラッシュ)で表すコトも多いです。
例えば、自動車の速度が時速80キロメートルなら、
80km/h
ですね。
hは時間です。
80km毎時、つまり、1時間あたり80km進むと言うコトです。
話が少しそれました。
通信速度が50bpsなら、50ビット毎秒、つまり、1秒間に50ビット送れると言う意味です。
ビットとは何かを詳しく説明すると長くなるので、ここでは1個のデータだと思ってください。
最近の家庭のインターネットの通信速度なら、100Mbpsくらい出るようになりました。
Mはメガなので、
100 × 100万 = 1億bps
ですね。
1秒間に1億個のデータを送れます。
昔のパソコン通信は、14.4Kbpsなんて速度でした。
14.4 × 1000 = 14400bps
そう考えると、いまのインターネットの通信速度がものすごく速くなっているコトに気付きます。
たまに、8MB/sのような表記を見かけます。
Bが大文字ですね。
この場合は、Bはビットでは無くバイトを表します。
話をカンタンにするために最小限のコトだけを書きます。
バイトはビットの8倍です。
1バイト = 8ビット
とりあえず、それを知っておけば大丈夫です。
MB/s(あるいはMB/sec)のような表示は、インターネットの通信速度ではあまり見られませんが、ハードディスクのデータ転送速度でおなじみです。
- 100Mbps
- 100MB/s
この2つは同じでは無いと言うコトを知ってもらえればOK。
後者は前者の8倍速いです。
特殊なキロ、メガ、ギガ
キロ(K)は1000倍、メガ(M)は100万倍、ギガ(G)は10億倍と書きました。
しかし、コンピュータの世界では、特殊な使い方をするコトが多いです。
それは、
- キロ = 2の10乗
- メガ = 2の20乗
- ギガ = 2の30乗
です。
実際に計算すると、
- キロ = 2の10乗 = 1,024
- メガ = 2の20乗 = 1,048,576
- ギガ = 2の30乗 = 1,073,741,824
なんですよね。
1000,100万、10億とは少しズレるんですよね。
コンピュータに搭載されるメモリー容量やハードディスク、SSDなどの容量でよく使われます。
例えば、メモリーが8メガバイトなら、本来なら、800万バイトを表すはずですが、実際には、
8 × 1,048,576 = 8,388,608バイト
です。
同じ言葉なのに違う数字を表すのは問題があると思うんですが、伝統的にそうなっちゃっています。
正しくは、
- キロ = 10の3乗 = 1,000倍
- メガ = 10の6乗 = 1,000,000倍
- ギガ = 10の9乗 = 1,000,000,000倍
でも、コンピュータでは、
- キロ = 2の10乗 = 1,024倍
- メガ = 2の20乗 = 1,048,576倍
- ギガ = 2の30乗 = 1,073,741,824倍
と言うコトで、気を付けて。