Appleの業績とMacのシェア
みなさん、こんにちは!
B-CHANです。
iPhoneの普及に引っ張られてMacを持つ人もそれなりに増えてきました。
例えば、2014年度の途中経過ですが、こんな記事があったりします。
Apple、新iPhoneが好調で2桁台の増収増益 iPhone販売台数は3927万台 - ITmedia PC USER
Macの販売台数が2割も増えたら、周りにMacを持つ人もずいぶん増える気がしますよね。
でもあいかわらず、ほとんどのパソコンはWindows。
もしかしてMacが増えているというのはウソ?
いえいえ、これは統計値の見方の問題なんですよ。
元々のMacのシェアなんてせいぜい数パーセント。
例えば、5%のモノが2割増えたらいくらですか?
6%ですよね。
100台のうち5台だったのが6台に増えただけです。
あまり変わらないのです。
- 2割も増えた!と言う言い方だと、とても増えているように感じる。
- 100台中5台だったのが6台になったと言うと、ほとんど増えてないように感じる。
実はどちらも同じ事を言っていて、もちろん、どちらもホントの事を言ってます。
「2割も増えたと言うけど、周りにMacなんて増えてないぞ!ウソじゃないのか!」
と言う批判は間違いなわけですね。
ここ3年ほどのOSのシェアの推移グラフを見てください。
StatCounter Global Stats - Browser, OS, Search Engine including Mobile Usage Share
ピンク色がMac OS Xのシェアです。パソコンでマウスカーソルを合わせると、その時点でのシェアが表示しています。
じわじわとMacのシェアは増加しています。これは紛れもない事実です。
一方で、いまだに数パーセントという低いシェアのままです。これも事実です。
どちらかがホントでどちらかがウソなのでは無く、どちらもホントなのです。
また、シェアというのは絶対的なモノでは無く、相対的なモノです。
仮にMacの台数が倍増してもWindowsも倍増すれば、Macのシェアは変わらないままです。
「Macが倍増したと言うけど、周りはあいかわらずWindowsだらけだぞ!」
という批判も間違いなわけです。
絶対値と相対値
今回は、単なる事例としてMacのシェアの話題を出してみましたが、ボクの趣旨は、Macの話ではありません。
ニュースなどで、ある数値を見た時に、それだけで断定したり批判したりする人が非常に多いという話です。
「商品がヒットして売れてるって言うけど見かけないぞ!ヒットなんてウソじゃないのか!」
という批判。さっき説明したように、これは一面しか見ていないから起こる誤解です。
数値は一面ではなく多面的に、そして絶対的な観点と相対的な観点の両面から見る必要があります。
そうしないと判断を誤るわけです。
何かが増えた、減ったというニュースを見た時に、それが台数という絶対値なのか、それともシェアという相対値なのか、きちんと見極めて、多面的に分析するようにしてください。
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