記憶容量
先日、ストレージの話を書きました。
思えば、コンピュータの処理速度の進化も、メモリ容量の進化もストレージ容量の進化も激しいですよね。
昔、まだハードディスクが一般化する前の頃を思い出しました。
FD
当時は、1枚1枚抜き差しする、フロッピーディスク(FD)に保存していました。
市販のゲームもFDに保存していたわけです。
当時の標準的なFDだと、1枚の容量は320KB(キロバイト)か640KBか1MB(メガバイト)。
1MBはおよそ1000KBくらいだと思ってください。正確には違いますが。
その頃は、保管するための外部メディアって、FDくらいしか無かったんですよ。
しかし、ゲームが進化し、データも大容量化すると、FDを複数枚使うしかありません。
だんだん、FDの枚数が増えていったのです。
中には、FD7枚組とか10枚組なんて言うゲームもあったと思います。
パソコンにはFDを読み込むドライブ(FDD)が1基もしくは2基しかないため、ゲームが進むにつれてディスクを入れ替えていました。
途中で、CD-ROMと言うメディアが登場し、容量は一気に640MBにまで広がりました。
単純に言えば、FDが600枚分以上です。
ボクも当時、世界初のCD-ROMドライブ標準搭載パソコンである富士通のFM TOWNSを使い、CD-ROMの世界を堪能しました。
確かに、データ容量は莫大でしたが、結局、読み書きがそこそこ遅く、やがて現在にまでつながる、ハードディスクドライブ(HDD)に置き換わっていきました。
時代は進んで現在。
ボクが使っているiPhoneのストレージ容量は512GB(ギガバイト)であり、ボクが使っているMacのストレージも512GBです。
1MBのおよそ1000倍が1GBです。正確には違いますが。
さらにその512倍のストレージがデバイス内に存在するわけです。
つまり、当時のFDの512,000枚分がまとめて保存できてしまうんですね。
FDが1枚100円だとしても5千万円以上です。
それがiPhoneやMacはせいぜい10万円から20万円台。
安くなりましたよね。
さらにいまでは、インターネット経由でゲームをダウンロードする時代。
ボクもNintendo Switchでゲームを何本かダウンロード購入してみました。
大きなゲームだと、1本のデータが3GBを超えています。
FDで3,000枚分ものデータをネット経由でダウンロードできる時代です。
当時なら、そんなゲームを買えば、段ボール箱に3,000枚ものFDが詰め込まれていたでしょう。
それを考えれば、ゲームを作るのがいかに大変になったか、と言う気がします。
そして、コンピュータの世界では、とんでもないデフレが進行しているんだな、と。