原野商法
ボクの両親が昭和50年頃に原野商法の被害に遭ったんですよ。
原野商法と言うのは、価値が無い土地を、
「将来、必ず価値が上がりますよ〜。」
とダマして売りつける商法です。
当時のパンフレットの一部分をお見せしましょう。
昭和60年(1985年)度には札幌は1,000万人口の大都市へと発展が約束、なんて書かれていますね。
この断言は、宅建業法違反っぽいですよねえ。
ちなみに、今年、2018年時点での札幌市の人口は200万人ほどです。
ボクの両親が買ったのは、北海道の土地で、全部で9箇所(9筆)あります。
昔からなにげに、話は聞いていたんですが、具体的には何もしていませんでした。
両親も現地を見たコトは無いですし、ボクもありません。
しかし、不動産屋であるボクとしては、色々と気になり始めました。
相続財産
人間である以上、いつかは相続が発生します。
これらの土地も、もしかしたらボクが相続するコトになるかもしれません。
改めて法務局で登記簿謄本を取得して整理してみると、なんと、合計で3,300平方メートルもあります。
つまり1000坪。
うひゃ〜。
ウチの両親は、面積だけで言えば、大地主じゃないですか。
場所を見てみると、北海道虻田郡や岩内郡です。
留寿都や倶知安もあります。
当時、原野としてダマされた両親ですが、今や、倶知安なんて人気のエリア。
もしかしたら、土地に価値が生じているかもしれません。
例えば、誰かがリゾート開発をしていたら、地代を得られるかも知れません。
高値で売れるかも知れません。
問題は、ボクが現地に行ったコトが無いコト。
現状がどうなっているのやら。
不動産には時効取得と言う制度があって、誰かが何も知らずにその土地を自分のモノとして使っていると、10年経過すれば、自分のモノにできてしまうんです。
もしかしたら、そうなってしまっているリスクもあります。
あるいは、そうなっていなくても、相続が発生すれば、土地の評価額によっては相続税の可能性も。
もともと原野の土地なので、そんなに価値は無いと思いますが、それはあくまでも40年前の話。
人気の倶知安に広い土地を持っているコトが心配と言えば心配。
で、今年もこれから冬に向かう、と。
見に行けないですね。
来年の夏こそは見に行かないと。
全国の原野商法の被害者親族のみなさん、どうしてますか?