壁紙(クロス)
春は引っ越しの季節。
多くの人は賃貸住宅に住んでいますが、賃貸住宅に付きものの退去精算。
退去精算にはトラブルが多いんですよね。
細かく話し出すとキリが無いんですが、今回は壁紙について話します。
壁紙は不動産業界ではクロスと呼ぶコトが多いですが、同じです。
一般的なクロスはこんな感じ。
クロスの汚れに関する回復費用のトラブルが多いんです。
耐用年数
ここで登場するのが、耐用年数と言う概念。
物体は経年劣化します。
時間が経てば劣化するのです。
長持ちするモノもあれば、すぐに劣化するモノもあります。
価値が無くなるまでの期間を耐用年数と言います。
実は、クロスの耐用年数は国土交通省がガイドラインで定めています。
クロスの耐用年数は6年です。
6年経てば、クロスの残存価値は1円になります。
何もしなくても、同じ住居に6年住めば、その部屋のクロスの価値は1円しか無いと言うコトです。
よく、退去時に、クロスが汚れているので、清掃料金や貼り替え費用を請求されるケースがありますが、もし6年以上住んだ後であれば、そもそもクロスには1円の価値しか無いので、退去者はそれ以上を払う義務は無いわけです。
6年以上住んでいるのに、そこそこの貼り替え費用を請求されたのであれば、国土交通省のガイドライン違反だと主張してみてください。
大家さん(もしくは管理業者)は、それ以上は言えないハズです。
今月から来月、再来月にかけて、賃貸住宅退去者が増えるので、この手のネタを今後いくつか書いてみたいと思います。
お楽しみに〜。