防火管理者
一定の規模の建物の所有者や管理する者は防火管理者を置く必要があります。
防火管理者は消防法に定められた作業を行う必要があります。
ボクは不動産業界にいたので、当然ながら、防火管理者と言う仕事も認識しています。
実際、会社から、防火管理者になってくれ、と言う話も出ました。
リスク
でも、ボクは、のらりくらりとかわし、結局、退職するまで、防火管理者にはなりませんでした。
他の人がなったわけです。
だって、防火管理者ってリスクが大きすぎます。
万が一、その建物が火事になって人命が失われたり甚大な被害が出たら、防火管理者の責任は巨大なんです。
単に他の従業員と同じ給料で、業務命令だからと言って防火管理者を引き受けてしまうと、
ハイリスクローリターン
なのです。
つまり、完全に損。
防火管理者に命ずるのであれば、防火管理者手当と呼べる大きな報酬を定めるべきです。
どの業界にもコンプライアンスのヤバい会社って存在しますよね。
不動産業界にも存在します。
そもそも悪意では無く、法律に対する無知が横行している気がします。
まあ不動産会社だからと言って全員が宅建を持っているわけでは無いですからね。
とある社員寮だった建物を買収して賃貸マンションとして運営し始めた会社。
よく見ると、避難階段が1階につき1箇所しかありませんでした。
そんな建物の防火管理者なんかになったら大変です。
でも、会社のトップも従業員も、それに気付かずに運営。
不動産業への参入は比較的容易ですが、事故が起こったら規模が大きいのです。
ボクはもっと慎重になるべきだと思います。