人口減少
日本は人口減少国家であり、今後も数十年間は人口が減ります。
しかし、あちこちに賃貸アパートが建設されています。
なぜでしょうか。
理由を書いてみます。
税制
大きな理由は日本の税制です。
日本は国土が狭い国なので、土地のムダ使いに対しては税率が高く設定されています。
比較的面積の大きな土地を持っている人が死亡すると、相続税が発生する可能性が高いです。
相続税は相続人の負担なので、できるだけ相続税が発生しないように動く人が多いのです。
日本の税制では、有効に活用されていない土地の税率は高いです。
つまり、更地(空き地のコト)の税率は高いのです。
逆に人が住めるような土地の税率は下がります。
だから、地主は相続が発生する前に賃貸アパートを建てて税率を下げておくのです。
相続税の軽減もしくは回避ですね。
賃貸アパートを建てるために金融機関から借り入れを行いますが、その分は相続財産からマイナスできるので、それも相続税の軽減につながります。
実際には借り入れの返済は家賃収入で行うので、負担は発生しませんし。
土地は持っていてもおカネを持っていない人はたくさんいるため、相続税が発生しても払えないのです。
だから、賃貸アパートを建てざるを得ない。
日本の税制が賃貸アパート建設を促している、と言うわけです。