不動産売買
ボクは、サラリーマンとしては銀行員からスタートして、保険、不動産ファンド、不動産会社数社、と、転々として来ました。
しかし、実は、今年になって初めて、不動産決済を経験しました。
不動産屋さんの本業としては、かなり遅いデビューです。
金融業界から徐々に近づいて来て、やっと不動産売買に携わったと言うコトです。
不動産の売買の場合、最初に手付金を払って、最後に残代金と物件の引き渡しを行うケースが多いです。
この最後のやり取りを決済と呼びます。
普通のサラリーマンが住宅を買う場合は数千万円レベルですが、不動産会社が1棟を売買すると、数億円、数十億円、数百億円の売買もあります。
労力と収益
ボクはこのブログに何度もレバレッジの話を書いて来ました。
不動産事業と言うのは、実にレバレッジの大きな仕事だと思います。
3000万円の住居を買うのも、3億円のビルを買うのも、売買契約書はほとんど同じです。
手間はあまり変わらないんですよね。
価格が10倍でも手間は10倍もかかるわけではありません。
てことは、なるべく高い不動産を売買した方が、効率よく稼げます。
2000万円で仕入れた不動産を3000万円で売ると1000万円の利益。
2億円で仕入れた不動産を3億円で売ると1億円の利益。
どちらも1年間のプロジェクトだとすれば、年間利益に10倍の開きがあります。
これが不動産売買事業の特徴。
製造業なら10倍儲けるには10倍の数のモノを作る必要があります。
材料も時間も10倍かかります。
もちろん規模のメリットがあるので、単純な計算では無いですが、製造業と不動産業の違いが大きく表れます。
一方で不動産は誰にとっても大きな買い物。
だから、法律でガチガチに制限されています。
調査事項も多いです。
とは言え、参入障壁は低そうです。
あくまでもボクの経験則ですが。
ボクは自動車を作ったコトはありませんが、自動車を作って売る難易度と、不動産を仕入れて売る難易度。
後者の方が難易度が低いと思うんですよね。
だから、自動車メーカーの数は限られますが、不動産売買をする会社は無数にあります。
これから不動産業に就職しようと思うみなさん。
実はなかなかのレッドオーシャンであるコトを知っておいてください。
もちろん、ハイリスクな分、ハイリターンです。