判決
このブログではあまり時事ネタは扱いません。
別に避けてるわけじゃなく、単に書いてこなかっただけ。
たまには書きますよ。
今回は元プロ野球選手の清原被告の判決。
懲役2年6ヶ月、執行猶予4年。
つまり、罪の重さは懲役2年6ヶ月という刑罰に相当するけど、実際の刑は行われず猶予されるわけです。
4年間、刑事事件を起こさなければ、刑は行われずに済みます。
考えてみてください。
4年間、一度も刑事事件を起こさないことなんて、ボクら一般の人間にとってみれば、あまりにも当たり前ですよね。
ボクも数十年間の人生で一度も刑事事件なんて起こしてませんし。
なので、多くの人から見れば、清原被告への判決は甘いと見えるんですね。
そりゃそうですね。
実刑判決(即座に刑が実行される)でもおかしくない罪の内容ですからね。
実は厳しい
でも、よく考えてみてください。
執行猶予がついたということは清原被告はこれから、世間で暮らしていくわけです。
そりゃ、世間の監視はキツイでしょうけど、あくまでも普通の人です。
ポイントは、彼の罪が覚せい剤によるモノであるということ。
覚せい剤は本人の気持ちだけでは克服できません。
肉体を蝕む問題ですから。
そんな人物が普通に世間での暮らしを始めたら。
再犯を防止するためには自制心が求められます。
もし2年6ヶ月の実刑判決を受けていたら、彼は刑務所暮らしをすることができたわけです。
つまり、絶対に覚せい剤に手を出せない環境が2年6ヶ月続くんです。
これ、克服に大きく近付きますよね。
でも実際は執行猶予。
自制心が求められます。
ということは、再犯の可能性が非常に高いわけです。
あくまでも確率論ですが、実刑なら2年6ヶ月間は再犯の確率はゼロですから、圧倒的に厳しい環境に放り込まれたと言えます。
そう考えると、今回の刑は甘いどころか、むしろとても厳しいモノであったと。
しかもその厳しいの意味が、罰するという意味でも更生という意味でも無く、再犯可能性が高まるという意味ですから、シャレにならないです。
過去の覚せい剤犯の再犯率は70%くらいあるらしいです。
まあほとんどは再犯しちゃうんです。
今回、ものすごく注目された清原被告ですが、むしろ注目すべきはこの先なんですよね。
かつて恐ろしく強かった西武ライオンズの黄金時代。
清原、秋山、デストラーデ、石毛、平野、伊東、辻、田辺、渡辺久信、工藤、東尾、郭泰源。
ボクも当時はファンでした。
まさか30年後に主砲がこんな形で逮捕されるなんて。