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iPhoneユーザー、濃縮還元ドリンクを語る

濃縮還元の意味

店頭に並んでいる果汁飲料って、大半が濃縮還元って知ってますよね?
本当はそうとは限らないんですが、名前のイメージから、濃くてピュアなジュースと思っていたりする人もいるようで、実際には違っていることを知って文句を言っているブロガーを見かけたりもします。
濃縮還元って、どういう意味か?
小学校のときの理科の授業を思い出してください。算数かな?
水に食塩を混ぜました。
例えば、90グラムの水に10グラムの食塩を混ぜると、当然重さは100グラム。
その100グラムのうち10グラムが食塩ですから、この食塩水の濃度は10%です。
ここで、この食塩水を加熱すると、水が蒸発します。
水が50グラム蒸発すると、全体の重さは50グラム。内訳は、水40グラムと食塩はそのまま10グラム。
つまり、50グラムのうちの10グラムが食塩ですから、濃度は20%になりました。
水を蒸発させて濃度が上がりましたよね。
これが濃縮です。
つまり、中に入っている食塩の量は全く変わらずに、全体の重さは半分になり、もちろん体積も水50グラム分、つまり50ミリリットル減りました。
果汁入りジュースも同じことです。
オレンジの絞り汁を加熱すると、水分だけが蒸発していって、オレンジの成分はそのまま残ります。
極限まで蒸発させると、カラカラに乾燥した状態で、ものすごく軽く、ものすごく小さな体積になります。
こうすると、輸送コストが大幅に削減できる訳ですね。
同じ成分のものを運ぶのに重さが100キログラムなのと重さが1キログラムなのとでは、コストが全く違います。
こうやって外国からひからびた状態で日本にやってきたオレンジジュースは、日本で再び、水を注がれて、元の液体状態に戻る訳です。このときに香料などの味付けをすることもありますが、別にオレンジの成分が減っている訳ではありませんので、あくまでも果汁100%を名乗るわけです。
一方、世の中には、濃縮還元ではなくて、ストレートジュースというものもあります。
こちらは、輸送の過程でも濃縮しません。つまり水分を飛ばしません。大きくて重たい状態のまま運んできます。ですから輸送コストもかかりますし、その分、店頭価格も高めになっています。
ただし、絞り汁そのままですから、濃縮還元ジュースと比べると、いかにも元の素材の味がして、おいしく飲めることが多いです。
濃縮還元ドリンクを元の素材のピュアなドリンクだと勝手に思い込んで文句を言っているブロガーさん。
ピュアなものを飲みたければ濃縮還元ではなく、ストレートを買ってきてください。
濃縮還元のメリットは、濃いことでもピュアなことでもなく、安いことです。

たまたま今日、ストレートジュースを見かけて買ったので、こんなエントリーを書いてみました。
ストレートジュース