電子マネーはインフラなので、本来は全国共通に一本化すべき
今から半年ほど前にボクはこんな記事を書いていました。
電子書籍と電子マネーの似たような問題
要するに、各社バラバラの電子マネーの規格なので、紙幣や硬貨の完全な置き換えにはならない、という話です。
そこへ、今日発表されたニュースがこれです。
Suica、PASMOなどIC乗車券10種、全国で相互利用可能に
引用
JR、私鉄など鉄道各社は5月18日、「Suica」「PASMO」などのIC乗車券を全国で相互利用できるようにすると発表した。2013年春から開始予定。
対象は、JR5社のカード(Suica、Kitaca、TOICA、ICOCA、SUGOCA)と、PASMO(首都圏私鉄・地下鉄・バス)、manaca(名古屋鉄道)、PiTaPa(関西圏の私鉄・地下鉄・バス)、はやかけん(福岡市営地下鉄)、nimoca(西日本鉄道)の10種。いずれか1枚のカードで、全国149事業者の鉄道・バスに乗れるようになる。電子マネーも相互利用可能になる(PiTaPa除く)。
これで、鉄道各社のほとんどのカードが共通化することになりました。
しかし流通系(nanakoやwaonなど)とは互換性がありません。
もちろん各社が独自規格を使う事で顧客を囲い込むという戦略もよく理解できますが、それよりも共通化して利便性を向上させるほうが利用者の総数が増える事になると思うんですね。
小さなパイを各社で取り合うか、パイそのものを大きくするか。
一定の運用期間を置いたあと、鉄道各社は後者を取りました。
あとは流通各社がどう判断するか。
個人的には完全共通化による利便性の強化=紙幣や硬貨との完全な置き換え実現を期待しています。