非天マザー by B-CHAN

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世田谷の放射線が原発事故とは無関係だったというニュースを聞いて思った二つのこと

放射能はどこにでもある


ボクも世田谷に数年住んでいるので、すぐ近くで高い放射線レベルが検出されたことには驚いたんですが、驚いたとともに、ふと二つのことが頭に浮かびました。
一つ目は、世田谷の放射線は原発事故とは無関係であったことが判明したけれども、原発事故がきっかけで東京でも放射能測定を行ったことによってたまたま発見されたという点についてです。
この放射能はラジウムだとのことですが、いつから置かれていたものかははっきりしないらしいですね。
もし原発事故がなければ、ガイガーカウンターによる放射能測定も行われず、この先もずっとそこに放置されていた可能性が高いということです。
ここからわかるのは、日本には、原発事故とは関係の無い放射能物質があちこちに放置されている可能性が有り、しかも測定しなければ誰も気づかないと言うことです。
どういうことかというと、今回はたまたま世田谷で見つかりましたが、東京の他の場所や、もっと言えば、遠く離れた西日本のように、今回の原発事故とは直接は無関係の場所にも、原発事故とは無関係のラジウムがずっと放置されていて、しかも西日本では放射能測定が行われていないので、誰も気づいていない可能性があるということです。
少なくとも、今回の件で放射能は原発以外にも身近に潜んでいる可能性がはっきりしたわけですから、西日本でも放射能測定をやったほうがいいのでは?ということです。
そうしないと、やはり同じようにラジウムの放射線を浴び続けることになる(すでになっている?)かも知れないと言うことですよね?
少なくとも放射能を逃れて西日本に引っ越す意味が薄れてしまったわけです。引っ越した先で放射能測定をやらないと、絶対に安全とは言い切れないわけですね。
それと、二つ目はそのことに関連するんですが、今回のラジウムが数十年間も放置されていたとすれば、近隣の住民には異変が無かったのでしょうか?
しばしば言われるのは、どれくらいの放射線を浴びれば危険なのかという話なんですが、明確な答えがどこにもありません。
なぜ明確な答えが無いかと言えば、そもそも実績値が無いからですよね。つまり過去、どれくらいの放射線をどのくらいの期間浴び続ければどういう結果になったというデータがどこにも無いからです。
データが無いので、当然誰にもわからず、あくまでも推測でしか物が言えないわけですよね。国の基準値だってそれは実績に基づく物では無く、あくまでも推測によって定めた値なわけです。もしかしたら本当は国の基準値の10倍を浴びても問題が無いのかも知れないし、逆に国の基準値の10分の1でも危ないのかも知れない。
実績が無いので誰も断定できないんですよね。
今回の世田谷のラジウムの件は、それに一つの基準を与えるのでは無いかと思うんですよ。
というのは、世田谷のラジウムからは1時間あたり3.35マイクロシーベルトの放射線が検出されているわけですけど、それが仮に30年間放置されていたとして、周辺の住民の方に異常が見られないのであれば、その放射線量をその期間浴び続けても問題ないという基準になりますよね?
もちろんそのためにはどのくらいの期間放置されていたのかという調査と周辺住民の調査を綿密に行う必要はありますが、少なくともこれまでは実証データでは無く推測によって基準値を定めるしかなかったわけですから、一歩前進ですよね。
この一歩前進によって、どのエリアの人々が避難した方が良いのか、あるいは避難しなくても大丈夫なのかが今までよりも少しだけ明確になります。
以上の2点、ボクは頭に浮かんだんですが、皆さんはいかがでしょうか?