非天マザー by B-CHAN

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扇風機と掃除機のパラダイム転換

変わる製品、変わらない製品

100年以上もの間、電話というのは電線を通じて通話を行っていました。
それが今では固定電話をはるかに超える数の無線電話(携帯電話)が使われています。
電話機のパネルも今ではボタンやタッチパネルですが、昔は丸いダイヤルでした。
ダイヤル


使用目的も通話から通信へ広がっています。
また、テレビは半世紀以上もブラウン管の奥行きの長い筐体のモノが使われてきました。
しかし今ではほぼ100%、薄型テレビに置き換わっています。
チャンネル切り替えも昔は丸いツマミをひねって回していました。
当然、リモコンはありませんでした。
しかし今ではリモコンのボタン操作です。
カメラは歴史のあるフィルムカメラから、あっという間にデジタルカメラに移行しました。
一方で100年間ほとんど変わらないのが自動車。
もちろん今の自動車はエレクトロニクス技術が満載で走るコンピュータになっていますが、4つの車輪をステアリングで操るという構造は同じです。
冷蔵庫やエアコンも基本的には変わらないですよね。
洗濯機は二槽式から一槽式へ、そしてドラム式へと移りつつあります。


ここに来て変化し出した扇風機と掃除機

最近、動きが慌ただしいと思うのが扇風機と掃除機。
扇風機は長い間大きなプロペラを回して風を送るのが基本形でした。
でもダイソンが羽根の無い扇風機を出してから、シャープやパナソニックも新製品を出しました。












掃除機もおなじみのルンバ登場以降、同様のタイプが次々と登場しています。










現代の自動車も洗濯機も冷蔵庫も、最初に登場した頃から比べると、ずいぶん不具合を解消して進化したモノです。
これらの新しい形の扇風機や掃除機は、まだまだこれからです。
一時的な形なのか、この形が今後主流になるのかはまったくわからないですが、新しい形にはそれが登場するだけの理由があります。
人間の進化はとても遅く、数十万年でほんの少し変わる程度です。
これは遺伝によって変化する進化です。
一方で、生きている間に学習や経験などで成長する進化はとても速いです。
これを獲得形質と言います。
人間そのものは数万年間ほとんど変化は無いのに、人間が作り出すものはすごい速さで進化しているのは、人間が獲得形質によって進化するからです。
つまり他人が残した記録を参照して自分のモノにできる性質で、これが他の動物には無い人間ならではの性質です。
この先もほとんど進化しない人間が、どんどん新しいモノを生み出していくのが楽しみです。