光
ボクはジャンルにとらわれず、文系も理系も関係なく勉強しています。
最近は歴史書や哲学、文学、経済学と並行して、物理学、相対性理論、量子力学、宇宙論などの本を読むのが好きで、たくさんの本を読んでいます。
光の経路について学んで感銘を受けたので書いてみます。
光って、最速で到達する経路を進むんですよ。
水中
光は真空中では一番速く進みますが、空気中ではそれより遅く、水中ではさらに遅くなります。
ところでみなさん、水中の物体はゆがんで見えますよね。
水中にあるモノを見ると、本来の位置とは違って見えます。
それは光が屈折して進むからです。
では、なぜ屈折するのか。
それは、さっき書いたように、光が最速の経路を選択するからです。
図に描いてみました。
水中のモノ(図では「物」と表しました。)から発せられた光が目に届く経路ですね。
単純な最短距離は、DからAを通る経路ですよね。
でも、それだと光が水中を通る距離が長いわけです。
その分、遅くなります。
では、光が水中を通る距離が最短なのを選ぶと、FからCを通る経路です。
すると今度は、トータルの距離が長くなります。
なので遅くなります。
光が水中を進む距離が長すぎても遅くなり、トータルの距離が長すぎても遅くなります。
その中間の、一番短時間で進む経路すなわちEからBを光は選択します。
面白くないですか?
物理学の法則として、光がまるで意思を持つかのように、最速経路を選択する。
ボクは、その奥深さに感銘を覚えました。