保険料
保険業界にもいたコトがあるFPのボクがアドバイスをひとつ。
ある保険に加入していて別の保険に切り替えをススメられた場合には慎重に計算しましょう。
話をカンタンにするため、数値もカンタンにしておきますね。
例えば、20歳から60歳まで加入する医療保険。
Aさんが20歳のときに加入したとします。
保険料は毎月1000円だとします。
これが60歳まで変わりません。
すると、トータルでは、
1000円 × 12ヶ月 × 40年間 = 480,000円
を支払うコトになりますね。
一方、Bさんは40歳で同じ保険に加入するとします。
この場合、40歳での保険料なので、毎月2000円となるとします。
計算すると、
2000円 × 12ヶ月 × 20年間 = 480,000円
です。
月額は高いですが、加入期間はAさんの半分なので、トータルでは同じですね。
(実際の保険ではこんなにピッタリ同じにはなりませんが、ここでは話をカンタンにするための事例を書いています。)
Aさんが切り替えた場合
問題は、20歳で保険に加入したAさんが40歳になったときに切り替えを勧められたケース。
この場合、Aさんは40歳から毎月2000円を払うコトになります。
計算すると、
20歳から40歳までは、
1000円 × 12ヶ月 × 20年間 = 240,000円
40歳から60歳までは、
2000円 × 12ヶ月 × 20年間 = 480,000円
なので、40年間の合計は、720,000円になってしまいます。
わかるでしょうか。
古い方の保険をそのまま継続していたら20歳時の保険料1000円で続けられたのに、40歳で切り替えるコトで、そこから月額2000円になってしまうわけです。
トータルのコストが増加するんですから、そのメリットが無いと意味が無いですよね。
原則的には、生命保険や医療保険は年齢で保険料が決まります。
Bさんのように新規加入するなら、トータルコストはそれ以降の計算です。
でも、Aさんが途中で切り替える場合は、トータルコストは上がります。
世の中には社会人になったらすぐに保険に加入する人がたくさんいます。
つまり、Aさんですね。
そんなみなさん。
途中で保険の見直しをススメられたら、慎重に計算しましょう。
もちろん、切り替えた方が有利になるパターンも存在します。
大切なのは、ススメられるままに加入するのでは無く、きちんと計算して、自分でそのメリットとデメリットを理解するコトです。