非天マザー by B-CHAN

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iPhone対その他

iPhoneと他の携帯電話

6月24日、iPhone 4が発売されましたので実機を触ってきました。
同じヤマダ電機の携帯電話売り場で、
auが満を持して出したスマートフォンIS02や、
ドコモのケータイF-06Bを動かしてみた感想を合わせて書いてみたいと思います。
ボク自身はiPhone3GSのユーザーですので、現場でいろいろと比較してみました。
iPhone 4は従来のプラスチックから、ガラスと金属がメインになり、とても薄く、カッチリとしていて、高級感は抜群。
とにかく、液晶画面の高解像度化は圧倒的です。
こればっかりは文字で説明するよりも、実物を見てもらうしかないです。見てしまうと一撃で魅了されます。
こちらのブログで、一眼カメラで撮影された写真がありますので見てください。


iPhone 4: 「Retinaディスプレイ」をiPhone 3GSと比較する


アドレス帳のアイコンの中の「ABCDEF」という文字の違いや、フォルダの中のZIPPOのアイコンの文字を見れば一目瞭然ですね。
液晶がIPSタイプになったことで視野角も抜群に向上しています。
画面以外では、操作の俊敏性があげられます。
とにかくスムーズに動きます。
ボクも自分のiPhone3GSにiOS4をインストールしました。確かにものすごく健闘していると思いますし、実使用にはまったく問題ないレベルで動いていますが、さすがにiPhone 4のスムーズさにはかないません。
処理能力の向上が大きく影響していると思います。
他の人の話では、GPSの追随性や圏外からの復帰もかなり高速になっているらしいです。
本体は小さく薄くなった印象を受けます。
ボクは携帯電話の薄さは持ちにくさにつながると思っていますので、必ずしも賛同しませんが、デザイン面では圧倒的に所有欲がわきます。
ただ、もう少し厚い方が持ちやすいですし、その分、さらにバッテリー容量を増やしてもらう方が助かります。
iPhone 4は旧機種と比べてバッテリーは1.4倍程度だそうです。
カメラに関しては画面の解像度アップが貢献して、とても見やすい撮影画面になりました。
撮影時にフラッシュライトが使えるので、室内撮影にも使いやすくなっています。
普通のケータイが1000万画素近くのカメラを積んでいるのに対して、500万画素に押さえているのは、選択としては正しいと思います。
このクラスのカメラの撮像素子は大変小さいので、1000万画素のカメラが500万画素のカメラに対して2倍高画質かと言えば決してそんなことはないです。
以前書いたエントリーを読んでください。


携帯電話やiPhoneのカメラの画素数について(画素数が多いほど高画質だと思っている人へ) その1 - 非天マザー by B-CHAN


1000万画素級のカメラを搭載した携帯電話の動作がかなりノロノロになっていることを考えれば、500万画素に押さえて、画質を確保しつつ高速性も確保する選択で正解でしょう。
iPhone 4は相変わらず普通のケータイにあるワンセグやおサイフケータイは積んでいませんし、今後もそれらの搭載は考えにくいですが、それらのマイナスを補ってあまりあるだけの順当な進化だと思います。
ところで、auがIS02というスマートフォンを出してきました。


IS02のWEBサイト


これも実機があったのでいろいろと動かしてみました。
iPhoneと違ってキーボードがスライドして出てきます。ただし、ケータイ電話の10キータイプではなく、パソコンと同じフルキーボードタイプです。
ボクはかなり期待して触ってみたんですが、正直、完成度には疑問が付きました。
まず、動作がぎこちないです。iPhoneシリーズがスルスルーっとしたスムーズな動きを売りにしているのに対して、IS02はスクロールなどで画面の描画が波打っており、処理速度が追いついていない印象です。
そして、メーラーやネット画面など、何かを実行するときに直感的に行えない点がひっかかりました。
iPhoneシリーズだけではなく、普通のケータイよりもさらに使いにくいユーザーインターフェースだと感じました。
フルキーボードなので文字入力がしやすいという点をセールスポイントにしているようですが、実際に使ってみると、文字入力はしにくいです。フルキーボードはパソコンなどのサイズがあれば10本指を活用して高速にタッチタイピングができますが、あの小さなサイズではタッチタイピングは当然不可能で、しかも一つ一つのキーが小さすぎてかえって入力しにくいです。
まだ普通のケータイの10キーのほうが入力しやすいですし、日本語に限ればiPhoneのフリック入力が最速だと思います。
本体の質感も、iPhone 4を見た後なので落差は大きいと思いました。
購入金額や毎月支払う金額もソフトバンクのiPhoneのほうが低価格で戦略的なので、auがその牙城を崩すのはなかなか難しいと思います。
もうひとつ、ドコモの、F-06Bも触ってきました。


F-06BのWEBサイト


ボクは以前からドコモの富士通のヨコモーションシリーズが好きなんですよ。今でもF905iを持っています(回線契約は残していますが使っていません)。
このF-06B、ドコモのケータイのラインナップの中でももっとも高機能高性能なモノの一つで、大変魅力的です。
iPhone 4をはるかに超えるスペックを持っていますし、この機能がiPhoneにあればいいのになって思うものがたくさんあります。
例えば、

  • 防水
  • ワンセグ
  • おサイフケータイ
  • 指紋認証センサー
  • フルHDムービー撮影
  • テザリング

などです。
他にも機能満載ですが、それらはiPhoneでもアプリを導入すれば実現できます。
ソフトウェアで実現できることはハードウェアで実装する必要はないということは以前書きましたよね。


出来るだけハードの実装を減らす(普通のケータイとiPhoneの思想の違い) - 非天マザー by B-CHAN


それでも上にあげたF-06Bの機能はテザリング以外はハードの実装が必要なので、iPhoneではできないんですよね。
こんな風に、機能満載のFケータイ。使い勝手に関しても、ボクは、各社(ソニー、パナソニック、シャープ、NECなど)のケータイを使ってきた中ではFシリーズが一番使いやすいと思っています。
それでも、やはり日本語入力ではiPhoneのフリック入力が一番早くて楽ですねえ。
やはりキー入力の回数がネックになりますね。iPhoneのフリック入力に勝てるのは、Nシリーズなどに搭載されているT9という方式くらいでしょうね。
あと、F-06Bを使ってて思うのは、これは普通のケータイ全般に言えることですが、アプリの呼び出しの手間と使い勝手の不統一ですね。
全てのアプリがAppleの審査を通っていて統一感のあるiPhoneアプリと違って、普通のケータイのアプリはやはりバラバラです。
あと、ケータイのアプリはケータイのアプリとして独立してしまっていることが多く、仕事などには使いにくいんですね。
例えば、ボクはiPhoneでPocketInformantというスケジューラーを使っていることを以前に書きました。


この記事です。
ハードスケジュールをアプリで管理 - 非天マザー by B-CHAN


このアプリはGoogleと連携できますので、パソコンとの親和性が非常に高いですし、iPhoneにはそういうアプリがたくさんあります。
それは、iPhoneがケータイというよりも、スマートフォンであり、ミニパソコンという位置づけと言っても良い機能を備えているからだと思います。
つまり、iPhoneを使うことによってパソコンと連携してデータなどを一元管理できますし、おかげで仕事にもかなり使えるわけです。
実際に、従来はパソコンで行っていた作業が、かなりiPhoneで行えるようになりました。
普通のケータイだとなかなかそうはいきません。
これからも普通のケータイ対スマートフォンという構図はしばらく続くと思います。
普通のケータイは、どちらかと言えばパソコンやインターネットから切り離されています。独自のネットワーク(iモードやEZwebなど)を持っており、それが独特のサービスを実現しています。
一方のスマートフォンは、パソコンやインターネットとの親和性が高く、ケータイ独特のサービスがあまり使えない代わりに、パソコンの代替品としての能力があります。
なので、どちらが優れているというものでは無いんですね。
重要なのは、自分の目的に合致させた商品選びをすること。
いくらiPhone 4が魅力的でもおサイフケータイやワンセグが必須だという人には合っていませんし、逆にパソコンと親和性が必要な人や、仕事にもある程度使いたい人は、普通のケータイを選ぶよりもスマートフォンを選ぶ方が役に立ちます。
当初はiPhoneは仕事には向いていないと言われていましたが、今は本格的なアプリもどんどん増えています。
例えば、ビジネスアプリの代表格であるグループウェアの大手、サイボウズもiPhoneに参入してきましたし、他にもいろんな会社がiPhoneのビジネスマーケットに入ってきています。


サイボウズのWEBサイト


こんな風にスマートフォンの機能の数はアプリで決まります。
単にiPhoneがブームだからと言って乗ってしまうのではなく、自分のやりたいことができるかどうかで選択する。
そうすれば後悔しませんし、持ったときの喜びも大きいと思います。