Twitterのスパムに感染しても本人は気付きにくい
前回はちょっと脱線しました。ボクは、Twitterを上達するために、フォローを100人作ろうと書きましたが、勘違いしないでください。
あんなのは義務でも何でもありません。そもそもTwitterをすること自体が義務では無いんですから。
やるかやらないかは自由です。
ボクが言いたいのは、上達したいと思っているにもかかわらず、その為の努力をしないことはダメですよ、ということです。
だから、上達する気が無いのであれば、別にフォロワーを増やす必要もありませんし、経験を積む必要もありません。
努力すれば必ず上達すると言うつもりはありませんが、努力しなければ上達はしません。ただぼんやりと座っているだけでは、人間の能力は上がっていきません。
テニスプレイヤーはテニスを上達するためにテニスの練習をします。練習をしたすべての人が同じように上達するかどうかはわかりません。
でも逆は言えます。ひたすらじっと座っていても、勝手にテニスが上達していくことはありません。
もちろん上達することも義務ではありません。
どちらを選ぶかは個人の自由です。フォロー100人というのもそういう経験を積むためのボクが提案する「手法」の一つというだけであって、100人のフォローがいるから良いことだ、と言うつもりはまったくありません。
経験を積んでTwitterへの理解が深まったら自分のペースで自分の好きなフォロー関係を構築すれば良いと思います。
どうでも良い100人のフォローよりも大切な5人のフォローもあるわけですから。
そうするか、別の方法をとるか、そこは各人が自分で判断することです。
というわけで、再びの脱線は終わって本題に入ります。まずは、いつもどおり、過去の記事ページを載せておきます。
Twitterがわからない初心者のための入門教室まとめ記事 - 非天マザー by B-CHAN
さて、「その18」での予告で、今回はスパムについて話しますと書きました。
スパムというのは一般的には「迷惑メール」の事を言いますが、伝統的なメール以降、Twitterのような比較的新しい仕組みが登場したことで、迷惑メールと同じような活動がTwitterなどでも見られるようになったので、それらも含めてスパムと呼んでいます。
今回は書くに当たって苦労しているんですが、その理由は、ボク自身があまりスパムに遭遇した経験がないからです。
もちろんフォローやフォロワーが増えたたおかげで、いくつかには遭遇することができました。
本当は遭遇しないほうがいいモノなので、「遭遇することができました」と書くのも変かもしれませんが、いつも言うように、遭遇を「経験」することができるからこそ知識が身に付き、対処ができるようになるわけです。そこは前向きにとらえます。「経験」の大切さです。ここにもフォローを増やした意義がありますよね。
そして、もう一つ難しいのは、スパムの概念が初心者の方にはわかりにくいということがあります。
特にTwitterの場合、全く知らない人どうしで自由にフォローし合えるのが前提ですから、相手がスパムの張本人だとはわからずにフォローする可能性も十分あります。もっと言えば、フォローしていてもそれがスパムであることに気づいていない可能性もあります。
もちろん、友人知人どうしだけでフォローし合えばスパムに遭遇することは(友人知人が裏切らない限りは)まずありませんが、であればメールを使えばいいのであって、見知らぬ第三者の発言も読むことができるというTwitterのメリットも捨ててしまうことになります。
人間でも物事でもそうですが、長所と短所がありますよね。
短所がある、という理由だけで切り捨ててしまうと、いっしょに長所まで切り捨ててしまうことにもなります。
なので大事なのは、長所も短所も理解した上で、それを受け入れるのかどうかを判断することです。
あるいは、短所に対してはそれに対する対処法を理解しておくことです。
メールではなくTwitterを選ぶ以上は、見知らぬ誰かとフォロー関係になることによって、スパムの標的になってしまう可能性もあるという短所を知っておいたほうが良いでしょう。
一番典型的なスパムは、フォローした相手に、特定のサイトへ誘導させるリンクが入ったDMをどんどん送ってくるタイプのものです。
ただ、注意しなければいけないのは、特定のサイトへ誘導させるリンクが入ったDMをどんどん送ってくること自体が悪いとは言い切れないところです。
Twitterはコミュニケーションツールではありますが、当然ビジネスにも活用できます。これはTwitterだけではなく、メールもそうですし、インターネット自体もそうですし、テレビやラジオや新聞などの媒体もそうですし、電話もそうです。
情報を伝達できるツールというのは、情報を伝えることが目的ですから、当然ビジネスにも広く活用できますし、現に世の中はそれで成り立っているところもたくさんあります。
ですから、
宣伝をすること=悪い
とも決め付けられません。実際に宣伝を見て情報を知って必要な買い物をする人もたくさんいますから。
ボクがスパムの概念がわかりにくいと言ったのはそこなんですね。
ですので、こう考えてみましょう。
DMを送ってくることが問題なのではなく、受け手がそれを承知しているかどうかが問題なのだと。
例えばボクがとあるラーメン店のTwitterアカウントをフォローしたとします。すると、そこはラーメン店というビジネスを展開しているわけですから、当然お店の宣伝を打って来るでしょう。それは構わないわけです。予想できることですから。
でも、普通の一個人と思ってフォローしたのに、フォローしたとたん宣伝DMをどんどん送ってくる。その場合は偽装である可能性もありますし、そうでなかったとしても、受け手にとって迷惑な状況であれば、それはスパムの範疇に入ります。
そうやって受け手が了承しているかどうかがスパムかどうかの境界線ではないでしょうか。
特にTwitterでは文字数を稼ぐために短縮URLがよく使われます。短縮URLはクリックするまではどんなサイトなのかが全然わからないんですよね。
ですので、ひどいのになると、URLをクリックした為にウイルスやマルウェアなどに感染することもあります。
仮に友人や知人のツイートだとしても、元の発言の発信元はまったく別の人である可能性もありますから、残念ながら100%安全とも言い切れません。
そうなってくると、メールなどでも同じですが、URLを一切クリックしないことしか回避策はありません。
現実にはそういうわけにも行かないでしょうから、セキュリティ対策をしっかりした上で、「ある程度」回避するしかない、と言わざるを得ません。
ただ、Twitterの便利なところは、フォロー関係が1体1で紐付いている点です。
例えばメールの場合は、一度メールアドレスを知られてしまうと、そのアドレスに対してとりとめも無くあちこちからスパムがやって来る可能性があります。
でもTwitterの場合、迷惑だと判断したらフォローをやめてしまえばいいのです。それでもう、その相手の文面を読む必要はありません。
危険なURLの問題は残りますが、DMなどのスパムはこうやって簡単に対処ができますよね。
そして明らかにスパムのアカウントだという場合は、そのアカウントをTwitter社に報告しましょう。
Twitter社は報告を受けて悪質だと判断した場合は、そのアカウントの停止などの措置をとってくれます。
TwitterのWebサイトの、そのアカウントのプロフィール画面に、
「●●●をスパムとして報告」
という項目があるので、それをクリックします。下の画面を参考にしてください。スパムとして報告したアカウントとはフォロー関係が切れます。
でも、Twitterにひそむスパムってそれだけではないんですよ。他にもいくつかのパターンがあって、上記の方法では対処できないものもあります。
そして、新手のやり方も後から出てくるというのも世の常。
次回は、ボクが知っている他のパターンのスパムについてお話しします。