非天マザー by B-CHAN

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善意だけではとても足りない

祈りでは無く、具体的な行動


地震の影響で交通が止まって職場への宿泊を余儀なくされたり何時間も歩いたり、バラバラに落下したモノを片付けたりしたことを経験した東京の人たちが、西日本の知人に、
「いやあ本当に大変だよ」
と、まるで自分が被災者であるかのようなやりとりをしていますけど、勘違いしないように。
何が大変なんだか。
それは単に地震で生じた混乱を経験しただけです。被災者でも何でもありません。
単にそのとき我慢すれば、あとはこれまでどおり生活できるんですから。
とても不便かもしれないですけど、不便なら我慢すればいいだけのことです。
被災者というのは家を失い、家族を失い、財産を失い、これまでの生活を失った人々です。
ボクもこうやってネットで書く以上、我慢宣言をします。
どんなに我慢しても被災者よりもつらいことはありません。


さて、今回のような大震災で、多くの善意の支援が行われています。
それはそれでステキなことですが、でも当たり前のことです。
そして、当たり前のことだけではとても救済には足りません。
当たり前では無いことをする必要があります。
ボクの提案は、被災支援税の強制徴収です。
完全に公平なやり方はできないとは思いますが、そもそも被災そのものだって単に運なんですから、被災した人としなかった人がいるだけで、すでに不公平が発生してるんです。
そこで例えば、年間所得の1割を被災支援税として取るのはいかがでしょうか。
年間所得500万円の人は50万円を税金として取ります。
ようするに50万円を強制的に寄付するわけです。
「そんな高額を寄付したらこっちが大変だよ」
という人がいるかもしれません。
でも、本当にそうですか?
さっきも書きましたが、被災したかどうかは運です。
被災者以外の人が、旅行したり、買い物したり、ゲームをしたり、酒を飲んだり、遊びに行ったりできるのも、たまたま運良く被災しなかったからであり、たまたま運良く健康に生まれてきたからです。
運が良いから、そういう贅沢ができるわけです。
年間所得500万円の人が50万円の寄付をしたら、家を失い、家族を失い、財産を失い、これまでの生活を失った人々よりもさらに大変なことになりますか?
ならないですよね。
たまたま運が良い人が贅沢をできて運が悪い人が悲惨な目に遭う。おかしくないですか?
その格差は政策で埋めることができるわけです。
さっきも書いたように、このやり方で完全に公平なやり方はできませんが、すでに発生している大いなる不公平を少し是正することはできます。
労働者人口がざっくり5000万人だとして、平均所得400万円だとすると、
200,000,000,000,000円(2百兆円)
の支援金になります。
ボクの友人・知人の中でも、単に口だけは立派に、
「希望を!」とか「がんばれ!」とか「励まし合おう!」
とか言ってる人もいれば、いっぽうで、身を削って給料を丸ごと寄付している友達もいます。
言うまでもなく、口だけでは支援になりません。励ますだけならば身を削らなくてもできます。もちろん口が悪いとは言いませんが、何よりも大事なのは実際の行動です。
たくさんの人に祈られ励まされながら命を落とすよりも、具体的に救援されて生き延びることの方が大事なんです。
先日ボクもたまたま書きました。
善人とは悪事をしない人のことではなく、善行をする人のことです。


人を動かす


そういう意味で本当の善人になりませんか?
このブログはボクの友人もたくさん見てくれていますので意図的に書きます。
ボクの友人は大企業に勤める人が多く、年収も500万円以上の人がほとんどです。生活は楽な水準にある人ばかりです。
実際、高い買い物をしたり、よく旅行を楽しんだりしています。
そんな生活も、運が良いから手にできているわけです。
そんな人たちがそういう贅沢を我慢して50万円や60万円を寄付しても被災者以上に困ることはありません。
「子育てなど大変なんだぞ」
というかもしれませんが、それは被災者も同じです。いえ、被災者のほうが大変です。
実際に上記のボクの提案のような政策が実行されればベストですが、もし実行されない場合でも、各個人が奮起して、こういう抜本的な善行が行われることを期待し、ボクもその一員となりたいと思います。
「たいしたことはできないけれど」
と言い訳して、自分の痛みが伴わない範囲で寄付や支援をしている人はたくさんいますが、それだけでは足りません。
痛みを伴う支援をする必要があることを知っておいてください。
その痛みだって、被災者の痛みに比べればたいしたことは無いんですから。


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