非天マザー by B-CHAN

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国や公的機関は必ずしも役に立たないので、最終判断は自分で

国家は万能では無いし、国家運営にも善と悪が混在する


今回の震災で福島原発の動向が注目を浴びています。
まず先日書いた記事を読んでください。


原発は危険


さて政府も東京電力も神様ではありませんから、未曾有の大災害に対してすべての国民が完全に納得できるような指揮を執れることはまずありません。
今の政府が問題という話ではなく、どんな政府でもそうですし、そもそもそんなことが可能な人はこの地球にはいないでしょう。
1億人以上の人間が住んでいるんですから、必ずどちらかを立てればどちらかが沈みます。
今はたまたま民主党政権ですから反民主の人たちは批判しますし、逆に自民党政権であったなら反自民の人たちが批判します。すべての人を満足させる指揮は不可能です。
なので発想を逆にしてください。
政府だって必ずしも完璧ではないと言うことを前提に考えて動くことです。
例えば、原発については、今のところ問題のないレベル、という発表がなされていますが、それは語弊を恐れずに言えば重要な事ではありません。
なぜなら、今すでに問題があるレベルならば、もう手遅れだからです。
重要なのは、今後どうなるかです。
政府や東電の発表に関わらず、自分で考えてみてください。
もし、あなたが今後も原発は100%絶対に安全だと考えるのなら逃げる必要はないでしょう。
しかし、1%でも危険な可能性があると考えるのなら、その行動を自分で判断する必要があります。
手遅れになる前に今のうちに避難しておくか、それとも政府や東電が避難してくださいと発表してから避難するか。
こんなことを書くと、パニックを懸念する人がいますが、本当にパニックになるのは避難勧告が発表された後です。
「発表が遅れたら、それは政府の責任ではないか!」
という人もいるでしょう。その通りです。
でもボクが言っているのは責任の所在の話ではありません。
もし政府の人が自分の命をもって償ったとしても、放射能で命を落とした人が生き返るわけではありません。
被害を受ける人間と責任の所在の話は別の問題です。
政府が100%の責任を取ったとしても、被曝するのはあなた自身です。
ボクも東京に住んでいるので、福島の原発がメルトダウンしたら許容できない量の放射能を浴びます。
つまり政府の発表がなされてから避難しても手遅れなわけです。助かりたいという意志を持って避難するなら、政府とは無関係に自分でタイミングを決める必要がありますし、もし明日、メルトダウンするなら今日のうちに避難しないと間に合いません。
ボクはそのつもりで行動します。
政府や東電が正確な情報を迅速に発表すべきであるのは当然ですが、そのこと自体が安全を保証するものでは決してありません。
もちろん動きたくても動けない人もいるでしょう。すべての人を救うことはできないかもしれません。しかし動ける人までもが政府に責任を求めて動かずにいれば、最悪の場合、「無駄に」被害を拡大します。
もちろん最悪のケースが起こらずに済めば、それに超したことはありませんが、現段階でそれは確定できません。
このままとどまって被曝してから政府の責任を問うか、それとも政府をあてにせず自身の判断で行動して被曝を免れるか。
あなた自身が決めることです。
繰り返します。
この文章はパニックを誘発する意図はありませんし、むしろ先ほどもパニックを避けたいと書きました。
インターネットには正しい情報も間違った情報も流れています。
ボク自身もいろんなデマ情報も目にしています。
デマに惑わされる必要はありません。
考えるべきは現在の状態ではなく、今後どうなるかということです。
それはあらゆる災害について言えることです。たとえ確率が小さくても、将来起こる可能性がある災害に備えて準備しておく必要があります。発生してからでは遅いのです。
原発は今後も100%安全なのか。ボクはそうは思いません。
もし1%のリスクがあれば1%の確率でボクらも被曝すると言うことです。
関東にとどまる方は、それを知っておいてください。それは政府の動きとは関係のないことですし、一民間企業の問題でもありません。
原発がなければもはや成立しない文明国に生きている国民一人一人の問題です。
メルトダウンしたとして、それを政府が間髪入れずにすぐに発表したところですでにアウトです。
ボク自身が原発の安全性は100%ではないと考えている以上、ボクが今後もここにとどまって万が一被曝したならば、それはボク自身の責任です。
繰り返しますが、過剰な反応はする必要はありませんしパニックになる必要もありません。
が、必要な反応はする必要がありますし、冷静に考える必要もあります。
政府やマスコミはあくまでも情報の提供者であり、しかも完璧ではありません。
それを前提に考えて自分の身を守るのは自分自身です。
社会秩序を守ることも大事です。
仕事を続けて復興に貢献するのも大事です。
でも一番大事なのは生き残ることです。




原発の現場で対応されている人たちには本当に頭が下がります。
よく、
「俺は俺の仕事をきちんとやってるんだから、お前はお前の仕事をきちんとやれ」
という人がいますが、仕事によってリスクも難易度も違うんです。
簡単でリスクの少ない仕事をしている人間が、危険で難しい仕事をしている人を責めることはできません。
難しいので当然手間取ることもありますし失敗することもあります。
自分ができないことをやってくれていることに感謝すべきです。

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