大辞典も電子化すると簡単に持ち歩ける
小学館から、iPhoneやiPad向けに、
が出たんですよね。
ランダムハウス英和大辞典と言えば、英語学習者だけではなく英語に関わる多くの人が認める詳細なトップランクの英和辞典です。
ランダムハウスというブランドがiPhoneに出たことはもちろん大きなトピックですが、ボクは何と言っても、これこそが電子書籍化の大きなメリットだと思うんですよ。
紙の書籍版のランダムハウス英和大辞典は、3千ページ以上あり、32万語以上の見出し語が掲載されています。
実際、紙の書籍版はあまりにも大きく重いので、とても持ち運びできません。
また、そのページ数項目数ゆえに、目的のページにたどり着くのも一苦労です。
今まで、紙の書籍が電子書籍化されるときも、それなりにメリットはありました。
でもそれは例えばコミックなんかは紙の書籍を持ち歩いていたものがスマートフォンに置き換わっただけとも言えます。
いっぽう、このランダムハウス英和大辞典の場合は、持ち運べませんでした。
それが電子書籍化したことで、持ち運べるようになったわけです。
つまり、今まで使えなかった電車の中などで簡単にランダムハウス英和大辞典を使えるようになったわけです。
コミックのように紙が電子化したということではなく、できなかったことができるようになったという意味で、大きな出来事なんですよ。
しかも電子化によって検索も簡単になりました。紙のページを何度もめくらなくても、キーボードで入力するだけで該当のページが開きます。
それとボクがもう一つ小学館すごいな、と思ったのはその価格です。
ランダムハウス英和大辞典の紙の書籍版は、15000円ほどします。
それが、このiPhone版iPad版は、この記事を書いている時点でたったの4,800円。
電子書籍化によって製造コストや流通コストが減らせるために価格が安くなると言われながら、実際には発展途上のマーケット言うこともあり、出版社側も思い切った低価格を付けることができていない電子書籍の世界。
そこに小学館が大胆な価格で挑んできたわけです。
もちろん電子書籍なので紙の書籍のように破れることもありませんし日焼けすることも汚れることもありません。
アップデートによって内容や機能が向上する可能性もあります。
どこにでも持ち運べて、使い勝手も良くて、圧倒的に安くて、機能向上もある。
これほど、電子書籍化が紙の書籍に対して差を見せつける事例はなかなか無いと思います。
小学館と言えば、すでに大辞泉などでiPhoneの辞書アプリメーカーとしてその使い勝手や機能で高い評価を得ています。
4,800円と言えばiPhoneやiPadアプリとしては高額に見えますが、ほとんど一生ものだと言えます。
20年(240ヶ月)使うと思えば、一月あたりたったの20円です。
最高峰の英和辞典に対し、それを高いと見るか安いと見るか。
しかもユニバーサルアプリなので、一つ買えばiPhoneでもiPadでも使えます。
まだ電子書籍版の英和辞典を持っていなくて、これから買おうと思っている人にはオススメしておきます。
iPadだとこんな画面になります。