非天マザー by B-CHAN

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スマートフォンでインターネットの速度を上げる方法のうちの一つを書きます

DNS設定をいじる


インターネットの速度と言ってもいろんな要素があります。
通信速度が速い、接続してから通信が始まるまでの反応が早い、というのもあれば、データを受け取ったWebブラウザの表示が早いというのもあります。
今回は、DNSの反応を早くする、というのを説明します。
いきなり難しそう、と思う必要はありません。全然難しくないんです。ちょっとだけインターネットの知識を増やして、人に自慢したい人は読んでください。
高速化のやり方は最後の方に書きます。
いつもどおり初心者向けに書きますので簡略化することもありますが、専門家の人たちは細かいことはツッコマないでくださいね〜。
DNSというのはドメインネームシステム(Domain Name System)のことです。
まずは別の例で話します。例えば大きな会社を思い浮かべてください。社員が1000人いるとします。
社員は社員番号で区別されています。なぜ社員番号で区別するかというと便利だからですね。
例えばもし社員番号というモノが無ければ、社員は名前で区別されます。
山田太郎さん
海田二郎さん
川田三郎さん
確かにこれでもいいんですが、仮に山田太郎さんという同姓同名が2名いたらどうでしょう。
名前だけでは区別できませんし、何かと間違いの元です。
そこで番号を付けるわけです。
社員番号00001番の山田太郎さんと社員番号00002番の山田太郎さんは、たまたま氏名は同じですが、番号が違うので別人です。
番号が重複し無いように全員に社員番号を付ければ、全員をきちんと区別することが出来ます。
そして、誰が何番なのかと言った情報をまとめたモノが社員名簿です。社員名簿を見れば、何番が誰なのかという情報がわかるわけです。
でも普段はお互いを社員番号で呼び合っても馬鹿っぽいですし、わかりにくすぎて混乱するので名前で呼び合うわけです。
「おはよう!社員番号00001番さん!」
と言うよりも、
「おはよう!山田さん!」
がいいですよね。
さて、インターネットの話に戻ります。
世界中には何億ページ(もっと多いかな?)ものホームページが存在します。それぞれのページは一つ一つ区別するために違う番号が付けられています。
社員番号と同じですね。
ものすごい数のホームページがあるので、番号の桁数も大きいです。
253.124.101.032とか
100.233.089.005とか
これらはボクが今デタラメに書いた数字ですが、こんなふうに番号が付けられています。この数字のことをIPアドレスと言います。
あなたが今読んでいるこのブログのページにもIPアドレスという番号が付いています。
でもさっき社員番号だとわかりにくいと書いたとおり、ページもIPアドレスだとわかりにくすぎるんですよ。
なので、ホームページには番号とは別にURLと呼ばれる名前が付いています。
例えばこのブログのトップページのURLは、
http://d.hatena.ne.jp/B-CHAN/
です。
これなら、hatenaという会社のサーバーの中にB-CHANという名前のブログがあるんだなあ、と何となくわかります。
同じhatenaでも他のブログなら、B-CHANの部分が他の名前に変わるわけです。
また@Niftyやocnなどの他の会社のサーバーであれば、hatenaという部分が変わります。
ある程度のルールは知っておく必要はありますが、こうやっておけば数字よりもずっとわかりやすいですよね。
数字で、253.124.101.032と書かれても、何のページやらさっぱりわかりません。だけどコンピューターは人間の言葉は理解できず、数字しか理解できないので、数字で区別するしか無いんですよ。
あなたがWebブラウザのURL欄に253.124.101.032と入力すれば、もちろんそれでも該当のホームページが表示されるんですが、実用的ではありません。
普通は人間にわかるように、URL欄にはhttp://d.hatena.ne.jp/B-CHAN/などと入力しますよね。
するとそれを見てコンピューターは253.124.101.032の事だなと判断して該当のページを表示するわけです。
ということは、http://d.hatena.ne.jp/B-CHAN/というURLは253.124.101.032という番号だと知るための名簿が必要ですね。そうです。まさに社員番号と同じ話です。
そして、この名簿を持っているのがDNSサーバーと呼ばれるコンピューターです。
DNSサーバーは世界のあちこちに配置されています。
あなたがまず、http://d.hatena.ne.jp/B-CHAN/と入力すると、それがDNSに送られます。
DNSは名簿を見て、http://d.hatena.ne.jp/B-CHAN/の番号(IPアドレス)が253.124.101.032であることを知ります。
そして253.124.101.032という番号の付いたホームページがあなたのパソコンやスマートフォンなどのWebブラウザに送られて表示されるというわけです。
こんなふうにDNSというのは社員名簿の役割を担っていて、どの名前が何番なのかを照らし合わせる仕事をしています。
人間が名前を入力するだけで、コンピューターはそれに該当する番号のページを表示してくれるわけですね。
こんな事が毎日毎日世界中で何億回と行われています。
なので、DNSサーバーが高性能で高速処理できるほど、インターネットのWebサイトが表示されるまでの時間が短くなります。
言い方を変えれば、あなたがインターネットを見るときに高性能なDNSを選べば、より快適にインターネットを見ることができます。
で、世の中には実際に高性能なモノとそうで無いものが存在しています。
なので、この際、接続先を高性能なモノに変えてしまいましょう。
もちろんiPhoneでもできますので、iPhoneでのやり方を書きます。
ちなみにこれはソフトバンクやauなどのキャリアの3G回線ではできません。キャリアの回線はキャリアによって決められているので何も変更できないからです。
無線LAN(Wi-Fi)だけです。
まず設定アプリを起動してください。その中の「Wi-Fi」をタップします。
その中で、あなたが普段使っているWi-Fiネットワークの右端の青い丸印をタップします。
DNSという項目がありますよね。そこをタップすると青いカーソルが出て数字を入力できるようになります。
すでに入っている数字を消して、次のように入力してください。
129.250.35.250
もしくは、
8.8.8.8,8.8.4.4
のいずれかです。
後者のは良く見てくださいね。真ん中だけピリオドではなくコンマです。
入力したら、画面左上の「Wi-Fiネットワーク」ボタンを押して元の画面に戻ります。これで設定できました。
SafariなどのWebブラウザでどこかのWebサイトを開いてみてください。
速くなっていますかね?
何倍も変化するわけでは無いので体感上は誤差の範囲かも知れませんし人(環境)によっても違うはずです。
まあ気になる人は試してみてください。
ちなみに、前者の数字はNTT America Technical Operationsという会社のサーバーで、Google Public DNSというサーバーです。
他にももっと高速なDNSサーバーがあるのかもしれませんが、とりあえず有名なのがほの2つですので紹介しました。
ちなみにここではやり方は書きませんが、MacやWindowsなどのパソコンでも当然DNSに接続してますので、同じように変更が可能です。