端末内にアドレスを保存するかどうか
iPhoneとかiPadではアドレス帳を使えます。
従来の携帯電話(ガラケー)を使っていた人は、アドレス帳は携帯電話の中に保存するのが常識ですが、それはメリットが少なくデメリットが多いです。
携帯電話に保存するメリット
- 外出先で誰かから新しく電話番号やメールアドレスなどを聞いたときに、その場でアドレス帳に登録できる。
携帯電話に保存するデメリット
- 携帯電話が故障したり紛失すると、登録済みの電話番号やメールアドレスをまとめて全部失う事になる。
→携帯電話にどんどんメアドや電話番号を登録していくと、その携帯電話が故障したり紛失したときにアドレス帳も失うので、何らかの方法でバックアップが必要ですね。
また新しい機種に買い換えたときも古い機種からアドレス帳を移し替える行為が必要です。
- パソコンなど、他のマシンからメール送信するときに、そのマシンにもメールアドレスをコピーする必要がある。
→携帯電話に登録したメアドなどの情報は携帯電話でしか使えません。そのメアドにパソコンからメール送信するには、あらためてパソコンにもメアドを登録する必要がありますね。
スマートフォンの時代になって、このメリットを失わずに、デメリットも解消できるようになりました。
が!せっかくスマートフォンに乗り換えたのに、結局、従来の携帯電話と同じようにしか使っていない人もたくさんいて、非常にもったいないというか、それだと引き続き上記のようなデメリットを抱え込むわけです。
特に紛失や故障の時のリスクはダメージが大きいので、極力避けたいところですよね。
商品であれば壊れたり紛失しても、また買い直せば解決できますが、アドレス帳というのは固有のものなので、紛失してその人と連絡を取れなくなれば二度と手に入らないかもしれません。
そこでスマホの得意分野であるクラウドを使うわけです。
従来の携帯電話でもクラウドを使えない事は無いんですが使いにくいです。
スマホは最初からクラウドを使う前提で作られているので非常に使いやすいですし、使うと便利であり、かつ、上記のようなリスクも回避できます。
まず、クラウドの概念は以前書いたので、よければ読んでみてください。
クラウドは何がいいの?難しいの?
要するに、アドレス帳を携帯電話機の中では無く、クラウド側に置いてしまおうということです。
そして、スマホから電波を使ってクラウドに置いてあるアドレス帳を読むということです。
こうする事で、メリットとデメリットはどう変わるでしょうか。
クラウドに保存するメリット
- スマホが壊れたり紛失しても、クラウド上にアドレス帳が残っているので、アドレス帳が失われる事は無い。
→クラウド側のコンピュータも100%絶対に壊れないとは言えませんが、専門業者が多重構造で守っているのでかなり安全です。
個人が携帯電話を水没、火事、落下などで壊したり盗難や置き忘れなどで紛失する確率と比べたら、クラウドの不具合が起こる可能性は圧倒的に低いと言えます。
- 外出先で新しくメアドや電話番号を受け取ったら、その場で登録できる。
→これは従来の携帯電話のメリットであり、そのメリットは失われません。
異なるのは、スマホでクラウドのアドレス帳を使っている場合、その場で登録したメアドや電話番号は電波に乗ってクラウド側に送信されて保管されると言う事です。
- 複数のスマホやタブレットやパソコンを使っていても、簡単に共通のアドレス帳を使える。
→アドレス帳の本体はあくまでもクラウド上にあります。つまりひとつだけです。
スマホやタブレットやパソコンからはネットでそれに接続してアドレス帳を参照するわけです。
だからどの機種でも同じアドレス帳を使う事ができ、いちいち各マシンにアドレスをコピーする必要はありません。
- 複数の人で共有できる。
→例えばサークルの名簿(氏名、電話番号、メアドなど)を作ったとします。
サークルのメンバーが100人いるとすれば、従来ならその名簿を100人全員に送信していました。
もし名簿の内容を更新すれば、その都度、全員に送信し直しですね。
しかしクラウドのアドレス帳なら、クラウド上にひとつ置いておけば、各自がそれを参照できます。
クラウド上のアドレス帳さえ書き換えれば、全員が常に最新のアドレス帳を使う事ができるわけです。
クラウドに保存するデメリット
- 通信できなければ使えない。
→最近は地下鉄の走行中でも携帯の電波が入るように整備されていますし、だんだんと通信ができないエリアは減っています。
このデメリットも解消されていくと思います。
さて、クラウド上にアドレス帳を置くメリットとデメリットを書きました。
実際に使うか使わないかは個人の自由です。
メリットとデメリット、リスクなどを考えて選択してください。
ここではもちろん使う事を前提に書きます。
おそらく現時点で世界で一番有名なクラウドのアドレス帳はGoogleの「連絡先」です。
これはGmailのアカウントを持っていればセットで付いてきます。
ボクも使っています。
iPhoneからも当然使えます。
ちょっと長くなるので、今回はここまでにして、次回は実際にiPhoneでアドレス帳を使うときのポイントを書いてみたいと思います。
Googleの「連絡先」とAppleのiCloudの「アドレス帳」の違い、ボクがなぜiPhoneでiCloudの「アドレス帳」ではなくGoogleの「連絡先」を使うのかという理由も書きます。
iPhoneでいろいろ試行錯誤しているんですが、最近のiPhoneはiCloud、Twitter、Facebookとの統合による多機能化でアドレス帳もちょっと複雑になっています。
その仕組みを書いていく予定なので、お楽しみに〜。
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