非天マザー by B-CHAN

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知らない人が多い、コンピュータを使う上ですごく大事なテキストという概念

大事だけど知らない人がとても多いテキストという概念

 

パソコンの初心者にとても多いのは、知識が乏しいこともそうなんですが、もうひとつは概念の欠如です。

その概念の中で、ボクがひんぱんに目にする欠如は、テキストについてです。

これは、ほぼすべてのパソコンユーザーが知っておくべきなのに、知らない人がとても多く、間違った使い方で、作業の時間をムダにしている事例が多いです。

 

テキストとは文字のこと

 

コンピュータの世界でテキストとは教科書のことではなく文字だと思ってください。

文字だけのデータをテキストデータと言います。

例えば、このブログの文章を選択してコピーすれば、それを他のアプリ(メモ帳やワードなど)に貼り付けることができます。

そのデータがまさにテキストデータです。

 

空白も改行もテキストデータ

 

次の画像を見てください。

マイクロソフトのワードに簡単な文を入力してみました。

マイクロソフト ワード

 

ここでわかるのは、

 

自宅にいて、パソコンからiPhoneまで電波が届く限り、このホ

ームシェアリングによって、iPhoneでパソコン内の音楽を聞く

ことができるんです。 

 

と、見た目では3行になっていることです。

ではこれを、次のようにしたい場合、みなさんどうしますか?

 

自宅にいて、パソコンからiPhoneまで

電波が届く限り、このホームシェアリ

ングによって、iPhoneでパソコン内の

音楽を聞くことができるんです。 

 

「簡単だ!return(enter)キーを押せばいい。」

こう思った人、多いんじゃ無いですか?

こんな感じですよね。

マイクロソフト ワード

 

実は大間違い。

これこそがテキストデータを扱う上での根本的な間違いです。

return(enter)キーを押すということは、改行するということです。

しかし、テキストデータというのは改行も1文字として扱います。

元の文は見た目こそ3行になっていますが、それは単に画面の右端に到達したから左に折り返して表示しているだけで、実は1行のテキストデータなのです。

しかし改行を入れてしまった文は4行のテキストデータになってしまっています。

ワードの場合は改行マークが入るのでわかると思いますが、実は改行も文字なのです。

マイクロソフト ワード

 

ここまで読んでも意味がわからない人もいるかもしれません。

 

マーカーを使う

 

では正解を書きます。

最初の文を4行にしたい場合、画面の上のルーラーにあるマーカーを左に動かすのが正解です。

マイクロソフト ワード

 

ルーラーが表示されていない人は、「表示」タブの中の「表示/非表示」ボタンを押して「ルーラー」にチェックマークを入れましょう。

ルーラーというのは画面の表示の幅を表しています。

そしてマーカーはそれぞれの段落ごとに左端もしくは右端の位置を決める印です。

この右側のマーカーを左にスライドさせれば、この段落の右端が狭くなるので、次のような表示になります。

マイクロソフト ワード

 

この場合、元の文には何も手を付けていません。あくまでも1行の文のままです。

それをマーカーを動かして、見た目の幅を変化させているだけです。

なので、マーカーを動かしていろんな幅に調節すれば、それに合わせて文の幅も自在に変化するはずです。

実際にやってみてください。

これは、あくまでも元の文が1行なので、画面の幅に合わせて自在に流し込んでくれるからです。

これを改行でやろうとすると大変ですよね。

幅を変えるたびに改行の位置を変える必要が出てきます。

時間のムダです。

そして、改行を入れてしまった文は、コンピュータは4行のテキストデータとして認識します。

つまり、4つの文になってしまうのです。

なので、例え画面の幅が広くても1行につながってくれません。

よく、ワードのデータの受け渡しをすると、今回の事例のように、文の途中の「ホームシェアリング」の「ホームシェアリ」と「ング」の間に改行を入れてしまっている人がいます。

こうなると、コンピュータは「ホームシェアリング」という言葉ではなく、「ホームシェアリ」と「ング」という別々の言葉として扱うようになります。

アプリによっては、「ホームシェアリング」で検索しても出てこないかもしれません。

また、こうなってしまうと、画面の幅が広い場合に1行につなげようとすると、いちいち改行を消していく作業が必要になります。

非常に作業時間のムダです。

画面の幅の狭さに合わせる場合は、文の途中で改行するのは間違いだと知っておいてください。

 

フローテキスト

 

文というのはあくまでもひとかたまりです。

文の途中で改行した時点で、その文は2つの文に分かれてしまったと思ってください。

そして改行前の文と後の文は別の文であることも知っておきましょう。

今回、マーカーでやったように、ひとつの文を画面の幅に合わせて自在に流し込む概念をフローテキストと呼びます。

パソコンでWebページを見てる時にも、ウインドウの幅によってフローテキストが実現しているのを見ることができることがあります。

例えば、このページを見ながら、ウインドウの左右の幅を広げたり狭めたりしてください。

生化夜話 第47回 美しすぎる相関性が生んだ思い込み - 乳酸と筋肉疲労

 

ウインドウ幅が狭くなれば自動的に行が増え、ウインドウ幅が広くなれば自動的に行が減りますが、これは文の途中に改行を入れずに1行の文として書かれているからです。

もし改行を入れてしまうと、ウインドウの幅に関係なく改行されて表示されてしまいます。

わかりましたか?

概念の話なので文章での説明も難しいです。

動画で説明するといいかも、と書いていて思いました。