非天マザー by B-CHAN

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他人のフンドシで相撲をとるということ、オカネを稼ぐということ

仕事の価値

この前、とある場で、ボクがネット通販を始める話をして、質疑応答の中で、
「ネット通販は他人のフンドシで相撲を取ることですが、違和感や抵抗はありませんか?」
という質問をもらいました。
世の中の間違いを表す、とても良い質問だと思いました。
要するに自分で作ったものではなく、他人が作ったものを並べて売ることが、他人のフンドシだという意味だと思います。
では、世の中の小売店、例えば、スーパーやコンビニ、洋服屋さん、タバコ屋さんなどは、みんな良くない存在でしょうか。
みんな他人が作った商品を並べて売っていますよね。
タバコ屋のおばあちゃんは自分でタバコを製造しているわけではありません。
ここではっきり言えるのは、世の中の商売はたいてい、何かしらの形で他人のフンドシで相撲を取っているということです。
金融機関は他人のオカネで、カウンセラーは他人のコンプレックスでオカネを稼ぎます。
みなさんも自分の仕事を顧みてください。
完全に自分ですべてを生み出して他人のフンドシを使わずに成り立つ仕事はいっさい無いと思います。
そういう意味で、他人のフンドシで仕事をすることは悪でも何でもありません。
いつも言うことですが、仕事とは価値を提供して、その対価として金銭をもらうことです。
つまり、大事なのは人の役に立つ仕事かどうかなんです。
例えば小売店を考えてみましょう。
スーパーなどの小売店は自分で作ったモノではなく他人が作ったものを並べて売っています。
そんな小売店は不要でしょうか。
もし小売店が無ければ消費者は大変困ります。
魚と野菜と牛乳とシャンプーを必要とする場合、小売店が無ければ、まず漁師を訪問し、次に農家、次に牧場、次に化粧品会社などを訪問して、それぞれを買い求める必要があります。
こんな不便な生活は不可能です。
小売店のおかげで、消費者は便利に買い物をすることができます。
つまり小売店は消費者に非常に大きな価値を提供し、その対価として金銭を得ています。
いっぽうの製造側(メーカー)にとっても、自分で販売するよりも小売店が販売してくれるほうが絶大なメリットがあります。
詳しくは長くなるのでここには書きません。ビジネスモデルや流通の書籍を読んで勉強してみてください。
いずれにせよ他人のフンドシで相撲を取る小売店はたくさんの人々の役に立つ欠かせない存在です。
他人のフンドシかどうかを気にするなら世の中のほとんどの仕事は成り立ちませんし、多くの人が困ります。
大事なのは、自分の仕事が人の役に立っているかどうか。
オカネを稼ぐのは悪いという間違った考えを持った人もまだまだたくさんいます。
それならほとんどの人は悪人ということになりますから、仕事を辞める必要が出てきます。
ボクはそうは思いません。
オカネを稼ぐというのは人の役に立った対価なので、堂々と人の役に立って堂々とオカネを稼げばいいのです。
きちんと仕事をしてたくさんのオカネを稼いだということは、多くの人がその価値にオカネを払っても良いと思った結果なんですから、たくさん人の役に立ったということです。
しっかり仕事をして、しっかり人の役に立ってオカネを稼いで経済を活性化しましょう。
それがまた多くの人を救うことになるんですから。


ボクもずいぶん前に読んだシリーズです。
とても面白い書き方の本なので、読んでみてください。







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