セガのアフターバーナーはあこがれのゲーム
https://itunes.apple.com/jp/app/after-burner-climax/id560524987?mt=8&uo=4&at=10lpb9
1987年、ゲームセンターにすごいゲームが登場しました。
セガから出た「アフターバーナー(AFTER BURNER)」というゲームです。
ゲーム自体は単純明快、飛行機を操縦して敵機を撃墜していく、それだけです。
ただ、画面がすごい。
当時としては画期的な3Dグラフィックス。
自機は画面の手前から奥に向かって進んでいきます。
それともうひとつすごかったのが回転。
画面が360度グルングルン回ります。
さらにすごいのが音楽。
コンピュータゲームの音楽はほとんどがFM音源というヤマハが開発したシンセサイザーが使われていたんですが、このアフターバーナーでは、たぶんゲーム史上初のエレキギターサウンドが使われました。
要するにめちゃめちゃすごい画面にめちゃめちゃすごい音楽。
これに当時の青少年は興奮しました。
あまりにも人気が出たので、ゲームセンターに留まらず、いろんなパソコンやゲーム機に移植されました。
当時は今と違ってパソコンもゲーム機も性能が非常に低く、ゲームセンターのゲームをそのまま家庭で再現するのは不可能に近く、プログラマーの腕前の見せ所となりました。
文字で書いていても仕方が無いので、動画で見てください。
まずはオリジナルのゲームセンター版。さすがにすごいです。
次は、あの家庭用大ヒットゲーム機のファミリーコンピュータ版。
ゲームセンターのゲーム機とは比較にならないくらい性能が低く、画面回転機能はもちろん無し。エレキギターサウンドも出せません。
そんな中で、ここまで再現するプログラマーの涙ぐましい努力がうかがえます。
自機も敵機も小さく、回転もぎこちなく、音もピコピコですがご愛敬ですね。
そして次が、ファミリーコンピュータのライバルのゲーム機、セガ・マーク3です。
ファミリーコンピュータと性能はほぼ同じか、若干上と言ったところです。
それらの少し後に登場したゲーム機がPC Engine。当然、ファミリーコンピュータやセガ・マーク3よりも高性能です。
では、パソコンの世界を見てみましょう。
まずは昔のWindows以前のパソコンです。
見れば一目瞭然。当時のパソコンはこういうゲームには向いていないと思わせる寂しさです。
時代は進んで、FM TOWNSというパソコン。1990年代としては最高レベルの高性能。世界初のCD-ROM標準搭載パソコンでした。
その高性能と大容量メモリを活かして、とにかくど派手な演出ですが、プログラマーの腕がイマイチだったのか開発に時間をかけられなかったのか、移植度はそんなに高くありません。
でも、見た感じはやっぱりすごいです。
で、そのFM TOWNSのライバルがシャープのX68000というパソコン。
とにかく当時の青少年たちのあこがれのパソコンでした。
人気が高いため、ゲームの移植もたくさん行われ、腕の良いプログラマーが集まったので、移植度も高いゲームが多かったのが特徴です。
このアフターバーナーも画面の派手さではFM TOWNS版にはおよびませんが、動きの滑らかさでは上回っています。
他にもたくさんの機種に移植されているので、よかったらネットで探してみてください。
とりあえずアフターバーナーの移植の歴史を見てもらったわけですが、今回iPhoneに登場したのはアフターバーナーではありません。
2006年に登場した、アフターバーナー クライマックスという続編です。
前作から20年近く経って登場した続編。
その間のコンピュータの進化はすごいです。
画面を見てもらえば一目瞭然なので、動画を見てください。
これが今ではiPhoneに収まってしまうんですよね。すごい時代です。
でも、音楽は20年前の前作を再現してるんですよね。ちょっと感動。