お金の流れで歴史を
いやあ、面白い本を読みましたよ。
みんなにオススメ。
初版は2015年なので、そんなに新しいわけでは無いんですが、読み終えたばかりのボクが猛烈に感動したので、いま読んでも問題無いと思います。
世界の歴史を古代から現代まで、今までに学んだコトが無い視点で理解できます。
特に、格差社会については、過去も現在も相通ずるモノがあって、非常に興味深い。
徴税の方式
本書にはいくつも興味深い話が出てくるんですが、その中のひとつが徴税。
徴税で国は滅びるんですよ。
徴税係が公務員だとします。
公務員は決まった給料をもらって税金を集めます。
つまり、税金をたくさん集めようが少し集めようが、自分の給料は変わらないため、決められた仕事をするだけです。
これ、平和な社会。
一方、過去の歴史において、王様などの権力者が、一部の人間に徴税権を与えるケースがあるんです。
権力者は、その人間からがっぽりと見返りをもらって潤います。
一方、徴税権を得た人は、権力者にがっぽりと富を支払っているので、元を取る必要があります。
つまり、猛烈に徴税するのです。
徴税されるのは、もちろん下層の人たち。
その結果、貧富の差は拡大し、やがて暴動や社会転覆が起こるわけです。
歩合制のようなシステムは、損得勘定が働くため、徴税に関しては、そのような仕組みを取り入れた国は滅んでいるんですね。
この話は本書のほんの一部。
ちなみに、現代社会は、フランス革命前夜に似ているそうです。
なるほどと思いました。
なぜ、なるほどなのか、それは自分で読んでみてください。
ボクは、続けて、これを読もうと思います。