政府介入
携帯電話キャリアがキャッシュバックを廃止するかもです。
要するに、既存ユーザーよりも、MNPで他社から移ってきたユーザーを優遇しているから不公平だ、みたいな話なんです。
政府が携帯電話料金を問題視してるんですよね。
ボクはこういうニュースを見ると、一言、
ほっとけ!
と言いたくなるんですよね。
不公平が当たり前
ビジネスにおいて不公平って当然じゃないですか。
例えば、
毎月20日は特売日
なんてことをやるスーパーマーケットってありますよね。
今まで1日から19日まで毎日コツコツと買い物していたお客さんより、たまたま20日だけ買ったお客さんを優遇するのか!不公平だ!
って、なります?
すべてのお客さんを全く公平に扱おうとすると、もはや商売は成り立ちませんよ。
銀行預金は大口の方が金利は高いです。
価格が高い旅館の方が上質なおもてなしをしてくれます。
不公平なんですよ。
それが健全なんです。
年金制度だって、若い世代になればなるほど、負担は大きく、もらえる年金額は少なくなります。
政府は携帯電話の不公平を言う前に、年金の不公平を正せよ!
って言いたくなりませんか?
ビジネスを否定している
ビジネスというのはアイデアの実現です。
過去のビジネスの蓄積で、利益が積み上がり、それがバランスシートの自己資本となるわけです。
つまり将来の投資財源です。
それを使って新たなビジネスを展開する、すなわち、新しいお客さんを獲得する。
ごくごく当たり前なんですよ。
それがダメなら、これまで積み上げた利益で今後のビジネスを行うことを禁止するようなモノですよ。
世の中のほとんどのビジネスは禁止ですね。
既存のユーザーから得た利益で新しいお客さんを獲得する。
他社に負けないサービスを展開する。
すごく健全じゃないですか。
そもそも不公平かどうかは政府じゃなく市場の判断に任せるべきです。
もしあなたが、自分が契約している携帯電話会社を不公平だと感じるのなら、解約して他社に移るという選択肢があります。
AというスーパーとBというスーパーを見て、Bの方が良いと思えばBで買えばいいんです。
それはBの企業努力の結果であり、Aはさらなるサービス向上を目指すようになります。
すごく健全じゃないですか。
それを市場に任せずに政府が介入すれば、まさに共産主義。
不健全なマーケットになりますよ。
企業の努力の結果であるキャッシュバック制度が無くなれば、当然、新規で端末を買う価格は跳ね上がり、あまり売れなくなります。
代わりに中古が売れるでしょう。
しかし、それは単なる景気減速です。
悪影響です。
政府によって市場が歪められ景気も落ち込む。
何のメリットがあるんでしょう?
ボクは携帯電話料金の政府介入に大反対です。