会社への不信
ある人の生活です。
ボクかも知れませんし、ボクじゃないかも知れません。
彼はブログで収入を得て生活をしていますが、会社勤めもしています。
会社に勤める理由は様々ですが、彼は手っ取り早く組織で多くの人と出会えるメリットを考えて会社に勤めました。
過去にもいろんな会社に勤めましたが、経営者が不法行為をして会社が存続できないという憂き目に何度か遭い、紆余曲折があって今に至ります。
彼はテレビを見ません。
テレビを見る無駄な時間はもったいないので、勉強などの充実した時間に充てます。
数多くの資格、経験、知識を持っています。
もちろん資格取得が目的ではなく、その知識を人の役に立てるのが目的です。
だから、経営者が不法行為をするのは許せないですし、潰れて当然だと感じています。
その結果、自分が職を失うことになりましたが、それでも不法行為をして存続するよりはマシです。
いま勤務する会社に入る前に、その親会社に入りました。
親会社の創業者は人格者です。
彼の紆余曲折も不法を許さない心も理解してくれました。
しかし、配属は子会社になりました。
というのも彼の経歴は金融・保険・ファンド・不動産などだったため、適切なのは不動産の子会社だと判断されたためです。
そのこと自体は彼も納得でした。
問題は、その会社の体質にありました。
不動産業者なのに、幹部含め、宅建資格保有者は非常に少ないです。
みんな試験に落ちるからです。
代表者や役職者のほとんどが資格不保持です。
年によっては受験した全員が不合格でした。
一般的には不動産会社では数年以内に宅建に受からないと在籍し続けることが許されない雰囲気になりましが、いまの会社では受かるほうが特殊な人間です。
不動産の会社なのに不動産の基礎知識が得られないんですね。
不動産は高額であるため、お客さんは専門家を信頼せざるを得ないんですが、それに応える専門性が無いわけです。
彼はそれは問題だと思っています。
法的には5人に1人以上を置けば良いことになっていますが、それも実体と見せかけとは異なる人員配置をすることで何とかごまかしています。
事実上の違法ですね。
彼はその時点で会社に憤りを感じています。
それでも彼自身は努力し、さらなる高みにある資格も取得し続けて、お客さんの役に立とうとしています。
それを聞いた代表者は、
「そんなもん、いらねえんだよ。客はペテンにかけりゃいいんだよ。」
と言うのです。
彼は思いました。
「自分に専門性が無いから、ペテンで勝負するしか無いのか。」
彼は悲しみました。
実際、この組織で仕事をしているの、あちこちでウソが飛び交っています。
とある営業が上手いと言われている営業マンといっしょに行動していても、その人がウソの数字で取引を成立させているのを目の当たりにしてしまいました。
営業が上手いのではなく、ダマすのが上手いんだと彼は思いました。
悩み
このことは親会社には伝わっていないんでしょう。
あまりにも親会社と子会社とでカラーが違います。
吸収した子会社なので、もともとカラーは違うんでしょう。
彼は悩みます。
この会社に在籍し続けるべきか。
毎日のようにウソが飛び交う職場。
それでも、この会社は親会社の連結決算に貢献しています。
と言っても数字上のことですが。
彼は悩みます。
自分の人生を賭けるべき会社かどうか。
もちろんいま辞めたら次の転職活動にはとてつもなく苦労するでしょう。
また、就職を紹介してくれた人にも悪い気がします。
それでも自分に正直になるべきでしょうか。
いまの会社をやめて好きなネット関係の事業を拡大すべきでしょうか。
馬鹿正直に他の会社を探すべきでしょうか。
自分の専門性を生かせる職場を探すべきでしょうか。
そんなことは自分で決めるべきですよね。
そうです。
自分で決めます。
ただその前に、ここにちょっと書いておきたかったんですよね。
読んでくれた人、ありがとう。
あ、彼の話ですよ。
今日も残業代も支払われず深夜まで働いているメンバーたちがいます。
彼もそのひとり。