セブン銀行
7payアプリでセキュリティレベルが低くて不正使用が大量に発生し、結果的に7payがサービス停止に追い込まれた一連の事件は記憶に新しいところです。
直接に悪いのはもちろん不正使用する人間ですが、明らかにおかしなセキュリティレベルのアプリを作ったセブン側の責任も大きいですね。
同時期にスタートしたファミマPayが特段問題無く運用できているのとは対照的です。
さて、そんなセブングループのセブン銀行が、顔認証ATMを導入するようです。
顔認証ATM
顔認証で有名なのは、AppleのiPhoneシリーズのFace IDですね。
Face IDはiPhoneやiPadに顔を見せてロックを解除したりログインする仕組みです。
Face IDの大きな特徴と言えば、
- TrueDepthカメラによる深度データ
- オフライン
この2点です。
顔情報を平面では無く立体で持つため、iPhoneに本人の顔写真をかざしてもロック解除できません。
また、顔データはiPhone内に保管され、通信などで外部とやり取りされるコトはありません。
だから、安全性が高いわけです。
上記のセブン銀行ATMでは、
- あらかじめ保管された顔写真と照合する
- セブン銀行側に顔データを保管する
なので、2点ともFace IDとは異なります。
保管される元データが平面なので、照合の際も平面、つまり顔写真でも照合できると言う理屈になり、しかも、データはユーザー側では無く、銀行側が預かるコトになります。外部預りですね。
そう考えると、セキュリティ的にはFace IDと比べると、ずっと低くなるのが容易に予想されます。
顔写真と暗証番号を持っていれば突破できるコトになります。
しかも、あの大騒動を起こしたセブン。
大企業だから安全、と言う迷信はホントに迷信であるコトが証明されたばかりです。
はたして、この、Face IDとは根本的に異なるセブン銀行の顔認証ATM。
うまくいくのでしょうか。