α9 III
今週、ソニーが発表した、α9 IIIと言うカメラ。
これは、いままでのデジタルカメラの高性能化とは別の話ですね。
別世界です。
これまでのデジタルカメラでもアナログ部分があったんですが、それがデジタル化しました。
シャッター
少なくともこれまでの常識では、カメラでシャッターボタンを押すと、
カシャ!
と音が鳴りました。
それは、実際にカメラにシャッターが内蔵されていて、ボタンを押すとそれが一瞬だけ開くからです。
その音です。
音が鳴り、わずかに振動します。
アナログですね。
そんなシャッターを内蔵しないデジカメもたくさんあります。
その場合は、センサー(撮像素子)自体がシャッターの役割を兼ねています。
撮影する瞬間だけ光を読み取る仕組みですね。
ただし、それって遅かったんです。
写真全体を一発で読み取るのでは無く、上から順番に読み取るのです。
とても遅いわけでは無いんですが、写真の上部と下部とではわずかに読み取りタイミングに誤差があるわけです。
なので、写真がゆがむんですね。
今回のソニーのα9 IIIはいわゆる市販の民間カメラでは世界初だそうですが、一発撮りセンサーです。
グローバルシャッターですね。
なので、従来機種の欠点である音も振動もゆがみもありません。
完全に瞬時に全体の写真を撮れるデジタルカメラらしいデジタルカメラ。
まあ、この先はグローバルシャッターを搭載したカメラが普及していくんでしょう。
でも、そのときに、このα9 IIIがそのきっかけだったと、歴史に残ります。
それくらい、大きな転換点ですね。