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自動車販売台数ランキングで1位になる方法

自動車の販売台数

 

 

ボクはクルマのコトを調べるのが好きで、ブランド別の販売台数ランキングも見ています。

 

www.jada.or.jp

 

 

昭和時代から平成時代に欠けて、30年以上も連続で1位だったトヨタのカローラ。

カローラは日本を代表する車種でした。

そのカローラの牙城を崩したのが、新たに登場したホンダのフィットでした。

当然、自動車業界では大ニュースでしたね。

ホンダって、昔から、アイデアで新市場を作って大ヒットさせるんですが、その後、他社(主にトヨタ)から同じカテゴリーに参入され、シェアを奪われていくんですよね。

オデッセイ、CR-V、ステップワゴン、ストリームなどは新カテゴリーを見事に生み出しましたが、今、そのカテゴリー(ミニバン、SUV、FFワンボックスなど)で売れているのは、ほとんどトヨタ車です。

ストリームはカテゴリーすら消えそうですが。

 

直近のランキングを見てもわかりますが、上位の多くがトヨタで、残りをホンダと日産で分け合っている感じです。

 

 

ランキングの意味

 

 

当たり前のコトですが、販売台数のランキングはあくまでも販売台数を知るための統計値であって、台数の大小とクルマの良し悪しは関係ありません。

高い品質のクルマでも高額であれば販売台数は減りますし、低品質なクルマでも安ければ売れます。

これは別に自動車に限りませんよね。

スマホでも何でも、安ければたくさん売れます。

なので、販売台数やシェアで良し悪しを比較するのは意味が無いのです。

 

そんな販売台数ランキングですが、ボクは、クルマの良し悪しとは別の意味で、あまり意味が無いと感じるコトがあります。

 

例えば、2020年6月のランキングでは、

1位のトヨタ・ライズと24位のダイハツ・ロッキーは同じクルマです。

ライズはダイハツが作ったクルマで、外装デザインなどをトヨタ向けに変えたOEMです。

5位のトヨタ・アルファードと36位のトヨタ・ヴェルファイアも同じクルマです。

また、10位のトヨタ・ヴォクシーと17位のトヨタ・ノアと33位のトヨタ・エスクァイアも同じクルマです。

どれも同じトヨタで、外装を変えて名前を変えてバリエーションを増やしているだけですね。

同じく、9位のトヨタ・ルーミーと19位のトヨタ・タンク、40位のダイハツ・トール、そして圏外ですがスバル・ジャスティ。

この4車種も同じクルマです。デザイン違いですね。

 

同じクルマなのに、外面と名前を変えるだけで、ランキングはバラバラです。

もし、ヴォクシーとノアとエスクァイアを同じ名前で統一すれば、ランキング上では3位になるんですよね。

 

逆に、タイプがバラバラでも名前が統一されているので台数が多くなっているクルマもあります。

トヨタ・カローラは3位ですが、同じカローラでもセダンタイプやハッチバック、ステーションワゴンタイプなどが混在しています。

複数のタイプなのに、どれもカローラと言う名前なので、合算して販売台数が計上されています。

上に書いた、ヴォクシーやノア、エスクァイアの方がよほど似ているのに、名前が別々なので、台数も別々に計上されているのとは対照的です。

 

クルマの名前なんて、メーカーのさじ加減なんですよね。

全然違うクルマなのに、同じ車名を名乗るコトはよくあります。

 

かつて、トヨタのカローラは、FRだったのに途中でFFに変わりました。

構造としてはまったく別のクルマになったのに、同じ車名です。

日産のエルグランドもFRからFFに。

トヨタのエスティマはMRからFFに。

ダイハツのロッキーは無骨なクロカン車だったのが都会的なSUVに。

ホンダのCR-Vや日産のエクストレイルは初代モデルはアウトドア仕様でしたが、現行モデルは都会でキレイに使う性質です。

全然同じクルマに見えないんですよね。

 

そんなわけで、車名別のランキングは、ある程度、恣意的にできます。

変な話、ホンダが、7位のフリードをフィットと言う名前に変えれば、4位のフィットと合算されるので、1位になるわけです。

フィットとフリードは全然違うと言われそうですが、カローラも全然違うタイプが混在してきた歴史があるので、そこは通用しそうです。

 

まあ、ランキングで1位になったからと言って、クルマの良し悪しとは関係無いのは、すでに書いたとおりですが。