交通事故
このブログでは過去に何度も、ロジカルシンキングの話題を書いて来ました。
今日は、そんなブログにピッタリの記事を見つけました〜。
まあ読んでみてください。
ね、おかしいでしょ?
気付きました?
ボクが言っているのは信じるとか信じないとかの低次元な話ではありません。
論理的におかしい点です。
事故全体の中で、時速20キロ以下での事故は61%。
20キロ超で40キロ以下での事故は28%。
だから低速の方が危ないんだと言う主張です。
集団
うーん。
じゃあ、こんな事例を書きましょう。
2つの集団がいます。
A組とB組と名付けましょう。
A組には犯罪者が3人います。
B組には犯罪者が30人います。
てことは、B組の方が悪い集団でしょうか。
それは必ずしも言えません。
集団の人数、つまり母数が書かれていないからです。
では母数を書きます。
A組は5人。
B組は100人です。
これでどうでしょうか?
A組は5人のうち3人が犯罪者。
B組は100人のうち30人が犯罪者。
実はA組の方が悪いんですね〜。
何かの件数で善し悪しを判断することはできません。
その母数が必要です。
日本には約6千万人の女性がいます。
中国には約5億人の女性がいます。
なら、中国の方が女性大国と言えるでしょうか。
違いますよね。そもそもの人口が全然違うんですから。
速度
と言うわけで、冒頭の速度の記事もカンタンにおかしさに気付きますよね。
20キロ以下で走っているクルマと60キロ超で走っているクルマの数が全然わからないのに、事故の件数だけで危険度を比較しています。
世の中には、このように、書いた本人もおかしさに気付いていない記事がたくさんあります。
テレビなんかでも、ロジックとしておかしな話題のオンパレード。
作っている本人がロジカルシンキングができないので仕方ないんですけどね。
みなさんが心がけるべきは、テレビや本などの情報を鵜呑みにしないことです。
自分でしっかりロジカルシンキングを行って、その正誤をしっかりと判断する能力を身に付けてくださいね。