マイナンバー問題
政府はマイナンバーを推進していて、健康保険証もマイナンバーカードに統一される予定です。
一方で、紐付けのミスが数千件もあったなどの問題が連日、ニュースとして流れています。
なので、いったんマイナンバーをやめて、きちんと問題が無くなってから始めれば良いとの意見もあります。
走りながら改善する
交通事故って多いですよね。
年間数十万件も発生し、万単位の怪我人や数千人の死者。
なので、いったんクルマを廃止して、クルマが全く問題が無いモノになってから登場させるべきでしょうか。
違うんですよねえ。
クルマを廃止したら、交通事故は無くなりますが、それよりもはるかに大きなメリットが失われます。
マイナンバーも同じです。
数千万人がすでに持っているマイナンバーカード。
その中で紐付けのミスなどの比率は、実は微々たるモノです。
マイナンバーの理念自体は、非常にメリットが大きいのです。
全体の中のごくわずかなミスのために、マイナンバーをやめてしまえば、巨大なメリットが失われます。
まさにクルマを消すのと同じ理論。
かつて、トヨタ自動車は、世界初のハイブリッド車であるプリウスを発売しましたが、実は、そのあとが重要。
完璧では無いハイブリッド車でしたが、他社に先行して売って、数多くのユーザーからフィードバックを受けるコトで、改善につなげたわけです。
まさに、走らせながら直す、ですね。
どんな物事でも、そう。
完璧なモノになってから出すのでは、永遠に何も実現しません。
市場からのフィードバックと言う巨大なデータこそが、貴重な糧なのです。
マイナンバーカードはすでに数千万枚。
この巨大市場からのフィードバックこそが強力なのです。
それ無しに、先に限られた人数の役人や研究者だけでシステムを作り上げても、良いモノができるハズは無いのです。
と言うわけで、マスコミ報道に惑わされずに、これからも市場からの巨大なデータを活用して、マイナンバー改善が推進され、国民に大きなメリットをもたらすコトをボクは楽しみにしています。