物理学
ボクは文系脳でも理系脳でも無くて、歴史を学ぶのも物理を学ぶのも文学を学ぶのも経済を学ぶのも数学を学ぶのも大好きです。
詩集を出しながらITのブログを書いています。
で、今回書くのは、物理学の話。
ボクは物理学の専門家ではありませんが、ニュートン物理学、アインシュタイン、そして、量子力学の勉強を素人レベルで行ってきました。
なので、素人レベルでの量子力学への感想文を書いてみます。
ニュートンは引力の存在を説明し、アインシュタインは、引力の原因が空間のゆがみであるコトを説明しました。
物理学と言うのは、この世の仕組みを追求する学問です。
この宇宙は、物理法則に従って動いています。
ボールを投げ上げれば、しばらく上昇しますが、やがて落下します。
例外はありません。
これは、すべての物質に引力が働くからです。
もし、ボールがそのまま上昇し続ければ、それは魔法では無く、何らかの別の物理法則が働いているからです。例えば、強風が吹くとか。
飛行機が飛ぶのも、テレビが映るのも、木が揺れるのも、ネコが鳴くのも、すべて、物理法則に従っています。
ボクが机の上にある消しゴムを指で押せば、消しゴムは押されて動きます。
それは魔法で動くのでは無く、物理の法則に従って動くわけです。
全宇宙のすべてのモノが物理法則で動くので、未来は予測できます。
もちろん、現実には、そのすべてを高速で計算できるコンピュータが存在しないので、予測は困難ですが、論理的には可能と言う意味です。
量子力学
ニュートンの時代には、時間も空間も一定だと思われていました。
例えば、1kmの距離を時速1kmで進めば、到達するのに1時間かかります。
たぶん、現代人の多くも、そう思っているでしょう。
しかし、速度を上げて、光速に近づけば、その原則は崩れます。
ズレが生じるんですね。
これを説明したのがアインシュタインであり、それが正しいコトは証明済みです。
時間も空間もフラットでは無いわけです。
このコトは、ニュートンの時代とアインシュタインの時代とで物理法則が変化したわけではありません。
ニュートンの時代には知られていなくて、アインシュタイン以降に知られるようになっただけです。
いずれにせよ、この世界は、そう言う物理法則で成り立っているのです。
そんなアインシュタインに殴り込み(?)をかけたのが量子力学。
さっき、ボクは、消しゴムを指で押したら押されて動くと書きました。
これには例外がありません。
物理法則に従って、必ずそうなります。
人間が見ていなくても同じです。
向こうに押した消しゴムは、必ず向こうに動きます。
しかし、量子力学の世界では、それが保証されません。
指で押した消しゴムが押した方向へ動くとは限らないのです。
可能なあらゆる動きをとります。
そして、人間が観測して初めて結果が決まります。
向こうへ動いたのか、こっちへ動いたのか。
観測するまでは、まさに結果は「神のみぞ知る」世界です。
困りますよね。
例えば自動車のエンジンや携帯電話、テレビ、住宅、その他、あらゆるモノは物理法則に従って動くように設計されています。
クルマはアクセルを踏めば前に進むように設計されています。
もし、アクセルを踏んでも、前後左右上下どこに進むかわからなければ、クルマと言う乗り物は使いモノになりません。
でも、量子力学ではそうなります。
実際には、量子力学はミクロの世界です。
消しゴムやクルマや住宅などではありません。
原子の世界の話です。
そんなミクロの世界では、そう言う物理法則が働くと言うのが量子力学です。
同じ行為を行っても結果を予測できない。
それはマクロの世界ではありえないけどミクロの世界では起こる。
アインシュタインはそんな量子力学に反発しました。
消しゴムを向こうに押せば必ず向こうに動く。もし異なる動きをしたのなら、それは別の物理的なチカラが加わった。
それはミクロの世界でも当てはまると考えたのがアインシュタイン。
でも量子力学ではそれは当てはまらない。
いや、そんなはずは無い、何らかの原因があるはずだと考えたアインシュタイン。
現時点で、量子力学は研究途上です。
量子力学の「神のみぞ知る」現象が正しいのか、それともアインシュタインの主張が正しいのか。
それは、まだ証明されていませんし、これから証明できるのかどうかもわかりません。
ボクはアインシュタインと同じ考えです。
量子力学の世界での不確実に見える現象でも、それは人類が現時点で発見していないだけで、何らかの原因があると考えます。
この世は物理法則で成り立っているので。