実質
「実質ゼロ円」などと言う言葉を聞くとバカにする人がいますが、実質で物事を考えるのは大切なコトです。
名目賃金、実質賃金、それぞれ見てみます。
わかりやすいのは、ここ。
賃金は増えている
日本の賃金はここしばらくずっと増えています。
なのに景気が良い感じがしない。
それは当たり前なのです。
名目賃金は増え続けているのに、実質賃金は減り続けているからです。
例えば、先月のあなたの給料が30万円で、今月は40万円になったとしましょう。
わーい、10万円も増えたー、と喜ぶのは早いです。
この数値は名目だからです。
ここで、世の中の物価がそれ以上に上がったらどうですか?
食費や光熱費が30万円から50万円に上がったら。
給料は10万円増えたのに、支出は20万円も増えます。
つまり、実質の給料はむしろ下がっているわけですね。
名目だけで考えると実態を把握できません。
実質で物事を捉える習慣を身に付けましょう。
それが正確に物事を理解する手段となりますし、正しく物事を理解する方法なのです。
10万円も給料が上がったと喜んでいたら落とし穴に落ちますよ。