文字情報
この前、こんな記事を書きましたよね。
コンピュータも生まれたばかりの赤ん坊もラーメンを見ても、それがラーメンだとは思わないと言う話でした。
見たモノに対し、
ラーメン
と言う文字情報を与えてやることで初めてラーメンだと認識できるってことでした。
それをふまえて、iPhoneの写真アプリの話。
写真アプリでの検索
実は最近のiOS10の写真アプリは人工知能が搭載されているのです。
まあ、ハッキリと人工知能と言ってしまうとハードルが上がってしまうので、人工知能的とでも言っておきます。
写真アプリを起動してください。
そして、検索ボタン(虫メガネのマーク)をタップしましょう。
何でもいいんですが、例えば「自動車」と入力してみると、カメラロール内の写真の中から自動車が写っている写真だけを抽出してくれます。
「ラーメン」と入力すると、ちゃんとラーメンの写真だけが出てきます。
「ピザ」もちゃんと出てきます。
他に例えば「食べ物」と入力すると、ピザもラーメンも出てきます。
どんな言葉でもOKと言うわけでは無くて、あらかじめ決められた言葉だけのようです。
自動車、ラーメン、ピザ、食べ物はあらかじめ決められた言葉のようです。
他にも試してみてください。
画像を解析している
iPhoneは1枚1枚の写真を分析して、それがラーメンの写真なのか、自動車の写真なのかを解析しているんですね。
まるで人工知能です。
もちろん、仕組みとしては、あらかじめラーメン的な画像や自動車的な画像のデータベースを本体内にいくつも持っていて、それらに、ラーメンや自動車などの文字情報(テキストデータ)が与えられてるんでしょうね。
だから、高度な人口知能では無いかもしれません。
でも画期的だと思いませんか。
Google検索で画像を探すことができますが、あれは、ウェブサイトに掲載されている画像と、ウェブサイトに埋め込まれているテキストデータをマッチングさせているから、わりと簡単に実現出来るんですよね。
Googleはマッチングを行うだけですから。別に画像を解析しているわけではありません。
しかし、iPhoneの写真アプリの画像検索は、テキストデータを持たない、ユーザーが撮った写真を解析するわけですから、Googleの画像検索とは根本的に話が違います。
iPhoneがあらかじめ、
- こういうのがラーメン
- こういうのが自動車
と言うことを知っておく必要があるわけですから。
なので、地味な機能ですが、その仕組みはなかなか画期的、と言うか、こんな小さなコンピュータに載せてしまったことが、ちょっと驚きだったので、今回、記事として書いてみました。