Lightning
2007年にiPhoneが登場したときは、iPhoneの底部の端子は30ピンポートでした。
懐かしのこれ。
あまりにも大きなコネクタなので、デバイスの小型化が難しく、その後、現在も使われているLightningが登場しました。
いま、世界中の有名なスマートフォンは概ね、データ転送や充電に、USB-C端子を使います。
唯一、iPhoneとiPod、iPadの一部だけがLightningを使うのです。
MacでもLightning
iPadに関しては、iPad ProだけがUSB-Cに移行していますが、それ以外のシリーズはLightningのまま。
iPhoneもすべてLightningのまま。iPodもLightning。
一方、パソコンの世界では、2012年にMacBookがUSB-Cを1個だけと言う衝撃の仕様で登場しました。
当時はUSB-Cは一般的では無かったので賛否がありましたが、その後、世界中でUSB-Cが普及したので、MacBookは先進的であったと言えるでしょう。
これはかつて、初代iMacが登場したときに、古い端子を軒並み捨て去って、当時まだ珍しかったUSBを搭載したときと似ています。
Appleがいち早く採用して、その後、世界に普及する事例は意外と多いんですよね。
GUIを搭載したパソコン、ダウンロード型音楽プレーヤー、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、左右独立イヤフォンなどは、Appleがきっかけで世界に普及しています。
Appleが市場を生み出し、その後、他社に市場を奪われる。
パソコンとスマホで見てきた世界です。
そんなパソコンとスマホの世界ですが、両方でメジャーな機種を持っているのはAppleだけ。
マイクロソフトはスマホに弱く、Googleはパソコンに弱いです。
双方に強みを持つAppleなのに、いつまでもLightningにこだわるのが、ボクはウィークポイントだと思っています。
さっき書いたように、iPadに関しては、シリーズ内でUSB-CとLightningが混在。
実にちぐはぐ。
iPhoneとiPodはLightning。
MacはUSBなんですが、実は落とし穴。
Magic KeyboardとMagic Trackpad 2は、何と、Lightningなんです。
なので、Macユーザーがこれらを使うには、iPhoneを持っていなくても、Lightningケーブルが必要です。
これらは充電式なので、充電が必要だからです。
じつにちぐはぐですよね。MacなのにキーボードとトラックパッドのためにLightningが必要。
Lightningのライセンス収入が重要なのは理解できますが、Lightningの仕様自体にUSB-Cと比較して優位性はほとんどありません。
現に、iPad ProにはUSB-Cが使われているわけですから。
来年こそは、Lightningの全廃を望みます。
ボクの自宅のiMacのキーボードとトラックパッド。Lightning端子です。