非天マザー by B-CHAN

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パソコンの伝統

パソコン

 

 

ボクが物心ついたときのパソコンはシャープのMZ-2000でした。

検索してみれば分かりますが、デザインがカッコいい本体とキーボード、そしてカセットデッキ一体型の筐体です。

グリーンディスプレイですよ。緑色しか表示できません。

パソコンの性能としてはカラー8色なんですが、カラーディスプレイは別売でした。

 

当時の日本のパソコン業界は、

  • NEC
  • 富士通
  • シャープ

 

が御三家と言われてましたが、他にも日立、ソニー、沖電気、東芝他、色んな会社がパソコンを作っていました。

ボクが初めて自宅でパソコンを使ったのは東芝のパソピア7で、親戚が東芝の販売店をやっていた縁で借り受けたモノでした。

その後、東芝のMSXを使います。

早くからパソコンを使っていたボクですが、意外にも、なかなか御三家とは縁が無かったんですよね。

その後、ようやくNECのPC-8801FAを手に入れ、人生初の御三家パソコン。

MSXを使っていたボクにはPC-88は憧れでした。

しかし、長くMSXを使っていてスプライトやPCGの良さに慣れてしまっていて、PC-88の何も無さに返って不便を感じました。

もちろん画面は高解像度、音はFM音源、処理速度も速かったんですが、スプライトが無いことがこんなにつまらないとは。

その後、シャープからはX68000、富士通からはFM TOWNSと言う強力なオーディオビジュアル機能を持ったパソコンが登場。

ボクはFM TOWNSを手に入れました。

 

はっきり言って、国産パソコンはそこで終わり。

その後はWindowsの時代ですよ。

 

 

日本のパソコン

 

 

Windowsになると、どのメーカーのパソコンでも基本は同じ。

その後のボクは色んなメーカーのWindowsパソコンを買いました。

Macの存在は知っていましたが、眼中に無かったんですよね。

Windowsパソコンの方が便利だからWindowsパソコンの方が多い、そう思っていました。

 

ボクがMacを初めて買ったのは今から10年ほど前。

驚きました。

Windowsパソコンと比べて圧倒的に操作性が良くて。

食わず嫌いでしたね。

Macは単なるデザインの良さで評価されているのだと思っていました。

違いました。

別世界の使いやすさでした。

それ以降は、わざわざ操作の面倒なパソコンを選んで面倒な思いをする理由も無いので、会社でのみWindowsパソコン、自分で選ぶときはMacを使うようになりました。

 

かつて、パソコンの代名詞はアメリカのIBM。

しかしIBMのパソコンブランド、ThinkPadは今では中国のLenovoのモノ。

そして、シャープはパソコン事業から撤退。

NECはLenovoと合弁。

そして今回、富士通のパソコン事業もLenovoへ。

日本とアメリカの伝統あるパソコンブランドが軒並み中国のLenovoへ。

 

御三家に憧れていた、あの頃のボクには、まさかこんな時代が来るなんて、夢にも思いませんでしたよ。

 

そんな記事を書きながら、ボクはiPhone Xの予約を入れるのです。

そう言えば、Appleって、30年間もパソコンのブランドを守り続けているメーカーなんですよねえ。