不動産広告
不動産の広告は法律による規制が色々とあります。
特に有名なのは、駅からの距離。
「徒歩10分」
のように、徒歩での分数で書かれています。
人によって歩く速さは異なるんですが、法律では、
分速80メートル
と決められています。
なので、徒歩10分なら800メートルです。
平地を前提としている
この、不動産までの距離は、あくまでも平地が前提です。
つまり、地図上の表現ですね。
現実の世界には、坂道があります。
坂道があると、不動産までの距離は、平地の場合と比べて異なります。
例えば、次の図。
左の青い人が右の赤い屋根の家まで行くのに、地図上では1000メートル。
なので、広告では、13分と表示されます。
分速80メートルで12.5分なので、切り上げて13分です。
しかし、角度45度の坂道なので、この人が歩くのは1414メートル。
ルート2倍ですね。
分速80メートルなら18分です。
広告では13分ですが、実際は18分。
まあ今回は極端な例として描いたので、現実には45度の坂道なんて存在しませんが、それでも、坂道である以上、平地とは長さが異なるのです。
広告では、それは考慮されません。
不動産を選ぶ際には、現地を見るのが大切。
それには、こんな理由も含まれるのです。